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(2005.5.21 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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相方がエンデュランス3級の試験のため八ヶ岳に行ってしまっているので、今日はひとりで日の出へ。11時の予約なので、10時すぎに倶楽部に到着、配馬はグレイトでした。ここのところ、私が体調を崩したかと思えばグーちゃんが軽いフレグモーネを患ったり、試合が入ったりと、なんだかんだで彼に乗るのは1ヶ月ぶりです。ここのところ自馬のように乗せてもらってるので、1ヶ月も乗らないとずいぶん久しぶりな気がする。
装備品の準備をしてからグーちゃんの馬房に迎えに行くと、グーちゃんはちょうどおやつにもらったばかりの乾草をもぐもぐしていました。扉を開けて「グーちゃん、お仕事なんだけどそれ後にしてもらってもいいかなー」と声をかけると、割と素直に無口をかけさせてくれました。いいやつ。
「行くよ」と言えば、引っ張らなくてもとことこついてくるグレイト。馬繋場につないで裏堀りとブラシかけをしている間に、ボロを2回もしました。割といつもそうで、こうやってお仕事に備える、彼のプロ意識の現れらしいのです。だから50分間はまったくボロをしないけど、それ以上馬場にいると我慢ができなくなるらしいです(笑)。

馬装が早めに終わったので、クラブハウスで水分補給とか雑談とかしてたら、レッスン開始時間。慌ててグレイトのところへ戻って、頭絡をかけます。ハミは楽にかけさせてくれましたが(以前はハミをかけるときに頭を上げたりして私を試していた)、鼻革を締めようとするとフンッと鼻を振って邪魔をします。私が急いでるのが分かっててやってるとしか思えない。何よ、その楽しそうな顔。
馬場から「早くしなさ〜い!」とN子先生の怒鳴り声、ほら怒られちゃったじゃん。「は〜や〜く〜!!」「今出ます今出ます」グーちゃんを連れて馬場に出ると、同じ部班に出るほかの2人はとっくに騎乗していました。やべやべ。
お手伝いにきていたあーちゃんに足上げしてもらって騎乗、常歩で先頭に出ます。

いつものように「常歩のうちに受けさせちゃいな」とN子先生に言われますが、いつものようにグーちゃんの頭は高いまま。「ちゃんと外方教えてやんな」とN子先生に言われるまでもなく、外方のハミを支点にして、そこへ向かって出していくという気持ちで乗っているのですが、なかなか。
隅角をきっちり回るつもりで、いちいち半減却を使い、いちいち外方のハミに向かって内方脚を押し込んでいたら、ちょっとだけ頭が下がってきました。「ほら、受けるじゃん」と先生は言ってくれましたが、これは頭が少し下を向いただけで、ハミ受けという状態にはほど遠い気が。
速歩から軽速歩、「グーちゃん遅い!」と怒られつつ、隅角で鞭を使い、前に出していきます。隅角の前とあと、巻き乗りに入る前、いちいち半減却を使っていくと、忙しいけどそれなりのものは返ってくるところが、さすがグーちゃん。早く半減却も癖になるくらい、自分の体に覚えこませないとダメだなー。その練習するには、グーちゃんはいいパートナーです。

先頭だけ巻き乗りの指示で、最後尾へ。私の後ろにいたジュンヨーは急に先頭になったので前に出なくなり、逆にグレイトは調子が出てきたので、前に追い付いちゃってしょうがない。隅角を深く回ったり、速歩をつめたりしてみます。
「次の隅角の手前で内蹄跡、横木通過」今、馬場の中には3級受験の人のために横木が3本置きっぱなしにしてあるのですが、考えてみたらグーちゃんで横木またぐの初めてだな。まぁグーちゃんは障害跳べる馬だから(いわゆる「ろうそく跳び」という、とても随伴しづらい跳び方だそうですが)、前を許して、あとはグーちゃんに任せよう。
前の馬について、横木へ。手綱を軽く許し、直前で半減却を使うと、さすがに真っ直ぐ進入してくれましたが、3本目で「がこっ」と軽くひっかけてしまいました。あ、今のは私が悪いな、と思った瞬間「もっと前に出さないから」とN子先生。ごもっともです。
2度目、3度目の通過はだいぶ前からつめておいて前の馬との距離を作り、横木に正対したところで強めの脚を使って前に出していくと、ひっかけずにすみました。

左手前で、先頭から1頭ずつ駈歩。私の順番がくるまでに、もうちょっとちゃんと受けさせておかないとなぁ。
前の馬が終わったところで、常歩から駈歩発進。半減却と座骨だけで発進してくれるところが、やっぱりグーちゃん。ちょっと前までは駈歩発進で必ずグーちゃんに跳ねられていて、それで腰が引けていた私はサドルホルダーのお世話になっていたのですが、もういい加減そんなことを続けていたらダサい。もうやめると心に誓ったのでサドルホルダーに触らないようにしていますが、今日は全然跳ねられないな、よかった。これならもうサドルホルダーいらないかも。
でも全然歩度が伸ばせず、巻き乗りに入ると止まりそうになってしまいます。「もっと前に出す! 鞭使いなさい」う、駈歩で鞭使うと間違いなく跳ねると思うんだけど。「なんで使わないの!? できないなら下ろすよっ」「やだっ」「イヤならやる!」グーちゃんから下ろされたくないから、でも跳ねられるのイヤだからやっぱり軽くサドルホルダーに指をかけてから鞭を使うと、軽く上に飛び出すような感じにはなりましたが跳ねはせず、歩度が伸びました。
「ほら伸びたじゃないの。そこで10mの巻き乗り」と言われ、それなりに伸ばしたので曲がれるか不安を感じつつも、内方座骨に加重してみたらあっさりと巻き乗りに入ってくれました。いや、楽な馬だ。

全員がひととおり左手前の駈歩を終え、速歩でしばらく運動してから半巻き(ここは指示されなくても勝手に斜め横足する癖がついた私)。
常歩に落としてから、今度は右手前で1頭ずつ駈歩します。私の順番がきたとき、「はい次グーちゃん、速歩」と先生が言うので、速歩発進しながら「え、速歩?」と聞きなおすと、「あ、ごめん間違えた。駈歩」って先生、ひどいよ…(笑)。
もう速歩で走り出しちゃってるグーちゃんをいったん常歩にし、半減却を使ったら速歩が出てしまいました。「ダメじゃん、3歩以内に駈歩」だってグーちゃんが[え、速歩でしょ?]って言ってるんだもん(泣)。そこで無理矢理内方の座骨を押し込むと、3歩も待たずに駈歩になりました。えらいなぁグーちゃん。
さっきよりは歩度が伸びてるけど、でも「その馬そっちは出やすいんだから、まだ伸びるよ」と言われてしまう。長蹄跡を伸ばして、短蹄跡をつめてメリハリをつけてみます。

「次の長蹄跡で山形乗り」の号令で、先週の馬場練習で言われたように、次の次のポイントを想定します。ここが隅角、山形の頂点があそこ、蹄跡に戻るポイントがあそこだな。すると、特に強く騎座を使ったつもりはないのに、グーちゃんが私の見たポイントに向かってすーっと伸びていきました。山形乗りは後半へ移り変わるとき、すなわち山の頂点が注意のしどころで、座骨のバランスを間違えると踏歩転換されてしまうことがあります。でも今回は次の隅角を見据えながら座骨を入れ替えず、騎座の方向だけ入れ替えるとうまくいきました。やっぱり先のポイントを見ることって大事なんだなぁ。

全員が駈歩を終えて、隊列を整えて軽速歩。駈歩のあとはハミに出ていく感じがあるので、わりとすたすた走ってくれるし、少しハミも受けてくれ始めたかな。「軽速歩のまま、少しずつ手綱伸ばして、最後に手綱の真ん中だけ持つところまで伸ばしちゃいな」という指示で、少しずつ手綱を緩めていくと、それに従ってグーちゃんの首がすーっと下に下がっていき、ピッチがどんどん速くなります。
スピードが速くなること自体はかまわないんだけど、ピッチがここまで速くなると軽速歩ではついていけない。速歩にさせてもらっちゃおうっと。そう思って速歩にしてみると、それはそれで座れない(笑)。これはもうサドルホルダーを持たせてもらうことにしよう。でもだいぶサドルホルダーに頼ってしまったらしく、レッスン後に手が軽くぷるぷるしていました(翌日は二の腕が筋肉痛でした)。
さすがにこのピッチで走るとグーちゃんも慌てるのか、馬場がでこぼこしたところを通過したときになんとなく駈歩が出てしまいました。馬場に足をとられて慌てたのか、私が拍車を当ててしまって慌てたのかは分からないんですが、どっちにしろ[駈歩のほうが楽かも…]と馬が思って出しちゃった感じ。へぇ、グーちゃんでも駈歩に逃げることがあるんだ。座骨のリズムをグーちゃんに合わせないで無理矢理速歩のリズムにしながら、伸ばしていた手綱をまとめたら、すぐ速歩に落ちましたが。

手綱をまとめて、速歩のまま各個に馬場の中央へ。真っ直ぐ停止しようと思ったのですが、なんかよれてしまいました。今のは自分のバランスが悪かったんだろうなぁ。
1〜2歩前に出して停止し直すと、さすがに真っ直ぐ停止してくれました。久しぶりに乗ると、まぁなんて乗りやすい馬なんだろうねグーちゃんは。それにしても、今日もきちんとハミ受けさせられなかったけど(泣)。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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