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(2005.4.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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会社の同僚Kちゃんが馬に乗ってみたいというので、同伴して日の出へ。Kちゃんにはビジターとして調馬索でレッスンを予約してありますが、その前に自分達の通常レッスンがあります。
配馬表を見ると、いつも通り相方はチョコちゃん、私はグレイト。私たちの予約は11時からなので、10時半にはグレイトの馬房へ迎えに行きます。馬房にずかずか踏み込んで無口をかけたりしているところを、物陰から恐ろしそうに見ているKちゃん。聞くと「馬ってこんなに大きいと思わなかった」と。そうか、そう言えば初めて乗ったときはそうだったかもなぁ。なんか新鮮だわ。

グレイトの馬装を済ませ、11時になったので馬場へ。今日はなかなか盛況で、このレッスンは5頭部班です。先週乗ったとき、最初の常歩で横運動を取り入れながらしっかり動かすと後半受けてくれたので、今日も常歩のうちに準備をしておこう。内方脚を外方ハミに向かって使いながら前へ。
他の馬の準備もできて、私は先頭から2番目、ジュンヨーの後ろに入ります。するとN子先生に、「KYOKOさんはそろそろ、鞭なしでグーちゃん動かしてみな」と、鞭を取り上げられてしまいました。「マジ!?」「マジ。」私はビビリなので、もともと大して鞭は使っていないけど、でも鞭を持っていると持ってないではたぶん馬の動きが違うだろうと思う…。
「そういえばさ、ララミーの写真見たけど、KYOKOさんの悪いクセがばっちり写ってたよ」「えっどこっ!?」「プロテクターの下んとこ、引っ込めるクセがあるんだよね」プロテクターの下と言うと、ここ? 自分の腰とお尻の境目を指差して聞いてみると、「ううん、前」下っ腹を押さえると、「そこ。ちゃんと力入れて張ってな」うぅむ。背中に力を入れすぎまいとして、お腹の力も抜きすぎちゃってるってことかな。

速歩から軽速歩にして、馬を前に出していきます。あー、やっぱり鞭がないと重いなー。巻き乗りや輪乗りでちょっと前がゆっくりになると、[ボクも止まっていいよね〜]って感じで自ら止まろうとしてしまいます。「そんなとこで止まってんじゃないの。叱れ!」私ももとよりそのつもりなのですが、鞭がないので両脚でけっ飛ばして叱ります。でも鞭で叱るよりも効かず、まさに馬耳東風って感じ。
速歩にすると他の馬は歩度が落ちてしまいがちですが、グレイトのいいところは速歩にするときに半減却を使ってやれば歩度が落ちたりはしないところ。「隅角で腹引っ込めないようにね。それやるから歩度が落ちるんだよ」あ、さっき言ってた私の欠点のことか。そういう影響があるのね。

速歩にして動かしていると、もうちょっとで受けるかなーというところまでは来るのですが、首を上下に振られて逃げられて終わり。どうしたらいいのかなー、これ。自分の拳が安定していないのが最大の原因だってことはわかるんだけど、がっちり持てば直るのか、反対にもっとやわらかく持てば直るのか、判断がつかない。他の会員から「手綱が緩くてコンタクトが取れていない」と評されたことがあるので、ちょっと固めてみればいいのかなぁ。
するとN子先生が、「抑えることばっか考えるな! 馬は前に出ようとしてるんだよ!」前に出ようとしてるのに出してもらえないから、首を振って反抗するってこと? ってことはやっぱり持ちすぎなのかしらん。難しいなぁ。

先頭から1頭ずつ、駈歩。前の馬が駈歩を終えたところで私の番が来たので、半減却から座骨と脚で駈歩発進。あれ、速歩になっちゃった(あとから考えると、座骨より脚のほうを重点的に使ってしまった気がする。だから出なかったんだな)。「馬は出ようとしてるよ! 推せっ!」
今まで駈歩の発進で必ず跳ねられて、サドルホルダーに頼るクセがついてしまいそうだった私ですが、だいぶ跳ねられなくなってきたのでサドルホルダーを持つのをやめようと決めていました。だけどサドルホルダーを持つことによって外方のハミをしっかり固めて支点にすることができるので、持っていると駈歩を出しやすいという利点もあるんだよね。仕方ないや、発進は頼るか。
外方の拳を軽くサドルホルダーに引っ掛け、駈歩発進。お、出た出た。別に跳ねる感じもないし、気持ちだけサドルホルダーを持っているつもりで離しちゃえ。

「はい、そのまま巻き乗り」内方の座骨をより強めに入れて、内方のふくらはぎに馬を頼らせるつもりで巻き乗り。手綱はほんの少し控える程度できちんと回ってくれるけど、あれれれ小さくなりすぎちゃった。しかも止まりそう(小さく巻いたら勢いがなくなるんだから当たり前だけど)。
「必要な拍車は使いなさい!」と怒鳴りながらN子先生が近づいてくると、ぴゃっと前に飛び出すグーちゃん。また跳ねるかと思って、思わずサドルホルダーを掴み、「2課目踏む人が、今さらサドルホルダーでもないでしょう!」と余計怒られてしまいました。そりゃそうだ。
ふたたび巻き乗りの指示、「前、前、前。お腹引っ込めるな。拍車も使うときは使うの!」どうしても拍車を使うと跳ねられるという頭があるもので、拍車を使わないことばかり考えていたのですが、この際だ、どうせ丸拍車だし、と巻き乗りしながら刺してみたら、全然跳ねませんでした。使うタイミングさえ間違わなければ跳ねないとN子先生が言うのは本当だったみたい。
「次の隅角を越えたら、山型乗り」駈歩のまま蹄跡から離して行き、また戻す。外方脚と内方脚の位置を変えないまま、騎座だけで内方と外方を入れ替えていくような感じ(速歩だったら側対扶助だって分かるんだけどね。書きながら思いついたけど、駈歩でも同じか)。途中で踏歩転換されちゃったか? と思ったけど、馬が軽くつまづいただけだったらしい。そのまま前の馬の最後尾につかせますが、追いつくところまでギリギリ駈歩のままで保たせます。

全員が左手前の駈歩を終えたところで、常歩で歩きながらひとりずつ前肢旋回。私の番が来たのですが、停止させてしまい「歩きながらって言ったでしょ! 何止めてんの」とすかさず先生の声が飛んできます。
右手前にして、ふたたび駈歩。右手前も歩度は伸ばしにくかったものの、全く跳ねられることなく駈歩ができました。長蹄跡に入ると、思わず馬場を踏んでいる気分になって歩度を伸ばしてしまいたくなるのですが、グーちゃんも分かっているみたいで、人馬ともに長蹄跡に出たとたん[行くか!]みたいになっちゃうのが面白いところ。

鞭がないと、駈歩で跳ねられることは少ないのですが、前に出すのが難しくなるのは確か。それどころか、巻き乗りのときや前の馬から距離を置いたとき、ぱたっと止まってしまったりして。そういうとき、グーちゃんが飽きたなっていう感じがするんですよね。鞭がないだけで、こんなにも馬に集中力を保たせられないのは情けない。鞭のありがたみを思い知りました。

このあと、午後にI野先生の調馬索でKちゃんが体験乗馬。最初は速歩になっただけで「速い、怖い」と大騒ぎしていましたが、すぐに慣れて楽しんでくれたようでした。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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