←241鞍目 | 242鞍目・ピリッとしない (2005.3.26 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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足の怪我が治ったと思ったら、今度はなんとインフルエンザにかかってしまい、1週お休み。なんか1週おきになってしまっていますが、いつものように土曜日の11時の予約で日の出へ。 到着して配馬表を見ると、私はいつものようにグレイト、相方はチョコ(本名ショコラ)。相方は今日は障害レッスンを入れているので、障害馬のチョコちゃんの慣らし運転(馬じゃなくて人の)でチョコちゃんを配馬されたようです。 さてさて、私のグーちゃんは張ってないかなー。張ってると物見するし、駈歩でピンピン跳ねられちゃうので、ちょっと疲れてるくらいでちょうどいいんだが。 鞍やプロテクターなんかを準備してから、グレイトの馬房へ。グーちゃんは扉にお尻を向けて立っていましたが、私がいつものように扉を開け、閉じてこないように固定している間に、私のほうに向き直ったみたいです。無口をかけて引き手をかるく持ち、「はい、行こか」とうながすと、一緒に歩き出してくれるグーちゃん。こういうとこ、以前より手がかからなくなったなぁ。 3つあるうちの馬繋場のうち、一番左には自馬のタイコンチェルト、真ん中にはチョコちゃんが入っていたので、私は一番右の馬繋場へ。そこで手入れをしていると、チェル(タイコンチェルトの愛称)のオーナーOさんが「今日はえらく隣が静かだからどうしたのかと思ったわ、グレイトじゃなかったんだねぇ」だって。いつもはチェルとグレイトを隣の馬繋場に入れて手入れをすることが多いので、Oさんは今日も当然隣にグーちゃんが入っているものと思っていたみたい。グーちゃんは馬繋場では、首をがっちゃがっちゃ振ったり自分の胸前を噛んだり後肢で蹴ろうとしたりとうるさい奴で、私がしょっちゅう「グーちゃ〜ん?」「グースケっ」「グレイトっ! やめなさいっつってんだろっ」と叱っているの、いつもOさんに聞かれていたんだなぁ。当たり前か。 馬装を終えたところで時間が来ていたので、グーちゃんを連れて馬場へ。先週は鞭ナシでもけっこう動いたので、鞭いらないかなーと思っていたのですが、一応鞭を持って馬場へ。動きすぎるようなら捨てりゃいいや。 広いほうの馬場に出て、お手伝いスタッフのMちゃんの補助で騎乗。今日の指導のO先生はまだチョコちゃんの下乗りをしていて、「KYOKOさん、しばらくフラットワークしててね〜、ふらふらっと」「はーい、ふらふらワークですねっ」ということで、常歩で歩かせます。ありゃ、今日は案外重いな。鞭持ってきて正解だった。 そろそろ速歩しようかな、と思ったころにチョコちゃんの下乗りが終わったようなので、そのまま蹄跡で常歩。相方が騎乗し、蹄跡に出てきた後ろにつきます。O先生によると、「グレイト装蹄前だから、ちょっと調子悪いかも。チョコについていくの大変だろうけど、頑張ってみて」ということ。なるほど、このピリッとしない歩様はそういうことか。 この時間は相方のチョコちゃんと私の2頭部班。速歩から軽速歩の号令、「チョコについていくの大変かもしれないけど、無理についていこうとしなくてもいいから。それよりもリズムを一定にすることを大事にね」と言われ、軽速歩を伸ばしていきます。隅角で鞭を使ったりしますが、確かに今日は伸ばしにくいかもなー。 「前に出そうとして焦らないでね。跳ねられなくても、拍車が当たると見れば分かるよ」「あ、尻尾ですか?」「そう、尻尾ぶんぶん振ってる」どうもさっきから、虫もいないのに尻尾がうるさいなぁと思っていたのだ。 丸拍車にゴムカバーをつけて効かなくしているけど、たぶんグーちゃんの場合、拍車がとがっていようが丸かろうが、当たれば文句言うんだよね。しかも集中力がないのか、なかなかハミを受けてこないし。 少し集中させれば違うのかもなー、と思って、半巻きの帰りで勝手に斜め横足をしたりしますが、あんまり効果なし。回転のときが一番ハミを受けさせるチャンスなのですが、うまくいかないもんだなぁ。だんだん跛行が目立つようになってきた。グーちゃんもそれを気にしてるみたいで、トモが全然入ってこない。 「ちょっと馬止めてみてー」とO先生が近づいてきて、馬の内方の肩のすぐ側に立ち「ちょっと手綱いい?」と言うので、手綱を離して先生に預けました。すると先生は、地面から手綱を持ち、外方を固定して内方をくくくっといじりました(たぶんね)。すーっと屈撓するグーちゃん。「なんじゃぁそりゃあ!」と思わず叫んでしまいました。 「ほら、このまま持ってみて」先生が作ってくれたハミのコンタクトを維持するよう気をつけながら手綱を持つと、おおっ、まるで自分で受けさせたみたい(違うけど)。でもそのまま歩き出そうとしたら、すぐハミから逃げられてしまいました。「くそー!」「いつも言ってるけど、方向なんだよね。なんか今日は受けにくいのかなと思ってやってみたけど、方向ができれば下からでも受けるんだよ」 左手前の常歩から、「先頭から順次に駈歩」という号令がかかったので、前にいるチョコが駈歩になるのを待って駈歩。ここまで速歩では一度も跳ねられていませんが、駈歩では跳ねられる可能性大。でも今日のグーちゃんは跛行を気にしてか調子がのらないようだし、逆に調子が乗らないほうが跳ねないんじゃないか(余談ですが、私がグレイトに乗り始めたころは駈歩をしても全然跳ねられませんでした。それはN子先生によると「グーちゃんが跛行を気にしてたから跳ねることができなかった」らしいから)。でも鞭を持っていると跳ねられる確率が上がるので、ここで鞭を捨てることにします。 常歩から駈歩発進、半減却と内方の座骨だけで駈歩が出るのはさすが。…っておい、2完歩もしないうちに後肢跳ね上げてるしぃ〜。くそぅ、拍車で追わないように細心の注意を払ってるつもりなのに。そんなに大きい跳ねではなかったのですが、やっぱりサドルホルダーは持っていることにしました。 「そうそう、外方の拳はしっかり安定させてね。…って、サドルホルダー持ってるのか。そんな裏技を(笑)」「だって先生、落ちるのイヤですぅ〜」「うん、この際OKにしよう。頑張って前に出して」なんだか駈歩が重くて、すぐ速歩に落ちてしまいます。跳ねてもいいから駈歩っ、と軽く拍車を入れても、跳ねない代わりに駈歩も出ない。こんなにやる気のないグレイトは珍しい。今さらながら、鞭を捨てたことが悔やまれてきました。 手前を変えるために常歩に落としたとたん、立ち止まって首を下げ、鼻先を前肢にこすりつけ始めました。ちょっと何なの、その緊張感のなさは! いつもは馬場に出ただけで、一定の緊張感を持って仕事してくれるはずなのに、鞭を捨てただけでこれかよ。鞭がないので両脚でパンと蹴りつけて叱ると、こすりつけるのはやめたものの、あんまり応えてない感じ。 こういう状態から右手前で駈歩発進したって、うまくいくわけがありません。私も左より右のほうが座骨使うの下手だけど、今は半減却すら伝わってないような気がする。 常歩から落ち着いて発進しなおすと、駈歩は出ましたが予想どおり重く、すぐ速歩に落ちようとします。そこを阻止しようとして脚を使うと、今度は跳ねる。あーもー、どうしたらいいのか分からなくなってきた。 「発進のときに、ほんのすこしだけどまだ前傾するね」「あ、それか」「そう」グーちゃんの駈歩発進は重めなので、たぶん私が無意識に上体をあおっちゃってるらしい。別に鞍からお尻が浮くほどあおっちゃいないから、他の練習馬なら問題にしない程度のところ、グーちゃんにとっては座骨の据えが甘くなると跳ねるチャンスになるんだよなぁ。それでも体重があと20キロくらいあればウエイト任せで抑えこめるんだろうけど、ウエイトのない私は騎座をもっと深くするよりないわけだ。 レッスン終了後、O先生が乗り変わってくれました。先生は男性にしてはかなり細身の方で、私との体重差は5キロあるかないかだと推測しているのですが、これが先生が乗ったとたん怠けもしないし、跳ねもしないんですよね。 だからウエイトのなさは言い訳にできないのですが、逆に言えばこの体重で馬をきちんと動かせるようになるには、先生レベルの技術が必要ってことじゃん。いやー、へこむなぁ。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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