←239鞍目 | 240鞍目・下乗りをする、ということ (2005.2.27 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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今週は日曜日、少しゆっくりめに14時の予約にしました。12時少し前くらいに日の出へ到着。今日は朝、馬場が凍っていたために全てのレッスンが30分遅れになっているそうで、私の騎乗時間も14時半から。 配馬表を見ると、私の騎乗馬はロゼッタになっています。うわー、すっごく久しぶり(調べてみたら、実に7ヶ月ぶりでした)! 以前は愛馬にしていたロゼッタですが、高齢でよたよたし始めて馬場っぽいことができなくなり、もう乗れないかも、と思っていました。 で、14時半からロゼッタに乗るつもりで準備をしていたのですが、現在の愛馬(笑)グレイトも14時半からSさんで出ることになっています。Sさんはヘンなクセがなくきれいに乗る人ですが、グレイトに乗るのは初めてだし、たぶんN子先生が下乗りをしてあげるはず。でもグーちゃんは馬装のときうるさいので、初めて乗る人のときは馬装の補助をするようにN子先生に言われています。馬装の時間も考えておかないとな。 「N子先生、グーちゃんの下乗りってどうするの? 馬装やっといたほうがいい?」と相談に行くと、「あ、乗らなきゃね。グーちゃん何時に出るんだっけ?」「14時半。でも先生、13時半からも指導入ってるよ」(先生の秘書か、私は…)「なにっ!? どうしよ〜」と、ふたりで配馬表をにらみつけること2〜3分。 「…あのさKYOKOさん、お願いがあるんだけど」なんかイヤ〜な予感がしたので「下乗りとかしませんからねっ」と冗談のつもりで言うと、「いや、それ。して、下乗り」「えっ!? 無理だよっ」「無理じゃないよ。13時半のレッスンが終わる15分くらい前(要するに14時35分ごろ)に出てきて、ちょこっと部班にまじってグーちゃん動かしといて。終わったら私がすぐ乗り変わるから」 先生が下乗りできる時間は、レッスンが終わる14時20分から、次のレッスンがはじまる14時半までの10分間。その短い時間で効率よく下乗りができるように、あらかじめ馬をあたためておいてくれれば、という程度の話なのですが、私そんなレベルじゃないんだけどな〜。 でも確かに倶楽部の中を見渡すと、今いる人のなかでグレイトに乗りなれているのは私だけだし、先生が信頼してくれたこと(ほんとかな)も嬉しいので、謹んで引き受けることにしました。でもそうすると、私が14時半からのレッスンで乗るロゼッタの馬装ができなくなるのですが、そっちは厩務員のOさんが引き受けてくれました。 というわけで14時すぎからの下乗りに間に合うように、13時半ごろから装備品の準備を始めます。少ししてグレイトの馬房に迎えにいくと、グーちゃんは何をすねているのかお尻を向けたままで、扉を開けて呼んでもなかなかこっちを向こうとしません。でも目の端だけで私のほうをチラ見しているので、「仕事だよ、ほれ」と無口でお尻をつつくと、しぶしぶこっちを向きました。でも機嫌悪めだな。 馬繋場まで引いていくと、先に自馬会員さんの馬が繋がれていましたが、そこに知り合いの人(よそのクラブの人)を裸馬のまま跨らせていました。げっ、困ったな。グーちゃんは以前、その人が騎乗のまま馬繋場に入ってきたのを見て怖がって、軽く暴れたことがあるのです。 「グレイトが怖がるから」と言ってもやめてくれる気配がないので、気を付けながら馬繋場へ入れます。グーちゃんはちょっとびくびく気味でしたが、跨っていた人が静かに降りてくれたようで大丈夫でした。屋根付きの馬繋場の中で騎乗するのは、馬が立ち上がったりしたら危ないから、割とどこの倶楽部でも禁止だと思うんだけど。 馬装を終えたところて馬場を覗きに行くと、N子先生のレッスンは駈歩の最中。あそこにいきなり混じるのはやだなー。少し待っていると速歩になったので、グレイトを連れて馬場へ出ます。 お手伝い学生のMちゃんが補助についてくれたので騎乗。N子先生も私に気付いて、入れるようにラチを開けてくれました。ラチの中に入り、「ちょっと常歩してから入ります」とN子先生に申告してから馬場の中央で常歩。 でも3周もしないうちに「もういいから、後ろについちゃいな」と言われたので、速歩を出して列の最後尾へ。ちょうど軽速歩の号令が出たところでしたが、「グースケは座ってていいよ」と速歩のお許しが出たのは、最近グーちゃんが物見するのを先生も知っているからかな。 外の道路が見えるところや馬場の入り口など、グーちゃんが怖いと思ってるらしい場所ではやっぱりきょろきょろしていますが、でも先週ほどにはひどくない。 下乗りで荒れさせてしまったらN子先生がますます苦労するだけなので、今日は鞭だけで拍車はつけていません。でも隅角ごとに半減却を使っていくと、さすがにきちんと動くグレイト。まだ動きはじめたばっかりなのに、すでに駈歩もして体がほぐれてる他の馬にひけをとらないよ。 あんまりハミ受けを難しくしないように、拳はこころもち緩めで(これが合ってるのか分からないけど。むしろ外方と内方をしっかり教えとくほうがよかったのかもしれないし)。ちょっと口がうるさいような感じはあるけど、知らないふりをして前に出していきます。 しばらくすると、「はいグレイト以外は常歩」とN子先生の号令。「えっ先生あたしはっ?」「そのまま速歩してな。もうすぐ乗りかわってやっから」あ、そういうことですか。 でも隊列から離れると、グーちゃんが急に後退しはじめました。軽く鞭を入れて前に出そうとしても、1歩前に出てはまた後退。ってあんたそんな、チータじゃないんだから。どうにかこうにか常歩で前に歩かせられるようになったとき、指導を終えたN子先生がやってきました。 下馬して先生と乗り替わると、「ちょっとKYOKOさんの鞭貸して。ロゼッタ乗るとき返すから」なんかN子先生は、私の長鞭がお気に入りなのです。 グレイトを先生に渡して、私はロゼッタを迎えに馬繋場へ。厩務員のOさんがすっかり馬装してくれていましたが、あっティーディマンつけないでって言っとくの忘れてた。ロゼは初級仕様ではティーディマンをつけることになっていますが、別に頭を上げて突っ走る馬じゃないし(むしろノメる馬だし)、自分がいらないと思えばいらないんだよね。 腹帯だけ外してティーディマンを外し、自分は拍車を着けます。ティーディマンはなくてもいいけど、拍車と鞭はフル活用しないと、ロゼを動かせる自信がない。ロゼを連れて馬場に出ると、ふたたびMちゃんが補助してくれたので騎乗。 うわー、久々に跨るとスカスカだな、こいつの腹回り。もともと細い馬だけど、年をとって食も細くなってるからすごく痩せてる。なんか拍車入れてもスカッと空振りしそう。 レッスン開始まで適当に常歩しますが、まー重いこと重いこと。ちょっと油断するとすぐ頭をだらーんと下げようとするし、かと行って手綱を短く持つと前に出しにくくなるし。やがてグレイトから下馬したN子先生が長鞭を返してくれたので、鞭を入れながら常歩。歩様がだらけたときや隅角などで鞭を強く使ってみますが、こいつぜんぜん鞭に反応しねーでやんの。以前はもう少し鞭に反応してくれたと思ったけどなぁ。 N子先生の指示で部班が組まれ、私は最後尾。そりゃこのニブいロゼッタで、誰かの前に出ることなんかできそうにありません。すぐに速歩に移行しますが、速歩を出すまでにも拍車を入れ、鞭を2〜3発くれないと反応しません。なんだろうね、こいつは。 ようやく速歩が出ましたが、最初の反動にびっくり。カタンカタンと上に向かうような反動で、こんなに座りにくい馬だったっけ? って感じ。でも座れないと感じたのは最初の6〜7歩だけで、すぐに騎座がなじんだのは昔とったキネヅカというところでしょうか。イメージの問題かもしれないけど、昔より反動が固くなってるような気がする。 軽速歩にして前に出していきますが、ロゼったらびっくりするほどくそ重い! 拍車を歩ごとに入れるだけでは足りないので、軽速歩の立つタイミングごとに強く鞭を入れて、ようやく前の馬についていける感じ。グレイトでこんなんやったら大暴れされちゃうぞ。同じ部班には鞭が苦手なロッキーやグレイトがいるので周囲に気を配りつつも、ひゅんひゅん鞭を使います。こんなに自分の鞭の音いっぱい聞くの、久しぶりだよ。 各個に巻き乗りでは、そーとー拍車を使ったつもりだったのですが、途中で常歩に落ちてしまいました。そうなると蹄跡に戻るまでは、どんなに鞭を使っても速歩が出ないロゼ。くっそー、ふざけんなよ。ついに「そこの白いの、何してんの!」とN子先生に蹴っ飛ばされてしまいました。 次の各個に巻き乗りでは、進入はまぁ素直に入ってくれたので、そこから座骨と内方の拍車と鞭を使いまくり、最後まで速歩のまま巻き乗りすることができました(っつーか、それが普通)。 でもいいかげん鞭使いすぎて、腕がだるくなってきた。ふつー馬乗ってて、脚ならともかく腕がだるいなんてアリですかい。 速歩をしていて気が付いたのは、こいつハミの感触が左右均等じゃないなということ。まあどんな馬でも左右均等ということはないのかもしれませんが(人間だって利腕あるもんね)、ずいぶん右がかたいというか、右のハミにばっかり乗っかってくるというか。下を見てみると、なんか右に顔をかたむけている感じ。でも私、右に引っ張ってないぞ、手綱の長さも左右同じだし。 あとでN子先生に「ロゼの口ってなんか、片っパミ?」と聞いてみると、「あいつはいつもティーディマンで無理矢理ハミかかってるせいで、ハミ受けおかしいでしょ。右ばっか乗ってくるし」だそうです。よかった、私の感覚はそんなに間違ってなかったらしい。 鞭を使いまくっていても、たまにだらーんとハミにもたれて首を落とそうとするので、両脚で思いっ切りバン! と蹴りつけて叱ったら、びっくりしたのか腰がぷるぷるしてました。一瞬やりすぎたかな、と思いましたが、そのあとも何ごともなかったかのように重い馬でした(笑)。 常歩に落とし、先頭から1頭ずつ左手前の駈歩。最後尾の私の順番が回ってくるまで少し間があるので、それまで常歩で前に出しておかないとなー…って、めっちゃ重いし! 馬場の外から見ていた連中に「駈歩出せる自信ないんだけど〜」と思わずグチる私。昔はこの馬ばっか乗ってて1課目も一緒に踏んだっていうのに、どうやって駈歩出してたんだろ。 自信はなくても順番は回ってきて、「はい次ロゼッタ」げー。相変わらずボケボケした反応のロゼに一発鞭をくれ、半減却を使ってから座骨を使いましたが、それだけではなんだか駈歩が出そうになかったので、そのまま拍車を強めに入れます。お、出た。出たけどまぁ、気を抜いたらいつでも止まる駈歩ですな、これ。 「自分のできると思うところでいいから、駈歩のまま巻き乗りしてみな」と言われ、馬場が下りに差し掛かるところならスピードが乗りやすいので、そこで巻き乗りに入ってみます。巻き乗りには入れるんだけど、途中でやっぱり速歩に落ちてしまいました。くそー。 駈歩発進しなおして、再度巻き乗りに入ってみますが、途中で踏歩転換されてしまいました。あーもー。「じゃあいいから、駈歩で歩度伸ばしてみな。それができたらOKにするから」って先生、それもそーとー難しいんですけど(笑)。 駈歩発進して、座骨で前に出すだけでは明らかに足りないので、外方の拳をちょっと許しつつ歩ごとに鞭を使っていきます。自分としてはけっこう歩度が伸びたように思うのですが、こいつは体が小さいせいか体感速度が速いだけで、端から見ると大したスピードじゃなかったりするんだよね。 それでも一応N子先生のOKが出たので、最後尾について隊列を整えます。 速歩にして手前を換え、今度は右手前で1頭ずつ駈歩。いやー、左手前にもまして駈歩を出せる自信がないぞ、このだらだらっぷり。自分の順番が来たので発進してみましたが、案の定反応がニブくて、速歩にすらならない。 「発進さえできればOKにしてやるから」と、N子先生も珍しく甘いことを言ってくれます。とりあえず外方のハミを固めたほうが出やすいかなと考え、外方の小指を軽くサドルホルダーに引っかけて拳を固め、ちょっと内方の拳をすくいあげて内方姿勢を取らせて発進。強めに内方の拍車を使って、やっと発進できました。あー良かった良かった。 駈歩のあとだと急にハミに出て行くクセは変わっていなくて、かるーく前を許して軽速歩すると、けっこうちゃんと前に出るじゃないの。確かに私も拍車を使いまくっているけど、前のグレイトに置いていかれずにちゃんと動いてるんだから大したもんだ。 最後に馬場の中央で停止、半減却を使いながら座骨とハミで停止をかけると、ぐーっとバランスバックしたような感じがあって停止。こういう感覚があったときって、割といい停止ができているときのような気がしているのですが、N子先生も「ロゼは言うことない」と言われたので大丈夫だったんだと思います(もしかしたら「言ってもしょうがない」という意味だったらどうしよう…)。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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