←234鞍目 | 235鞍目・2課目部班 (2005.1.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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新年会キャンプの翌朝、ちょっと酒が残ってる自分…。今日は予約もしていないし、昨日満足な騎乗ができたので別に今日は無理して乗らなくてもいいかなぁ、なんて思っていたら、N子先生が「KYOKOさん今日は乗らないの?」「どうしようかなぁと思って」「グレイトさ、今日15時に他の人乗せるから、その後乗らない?」「そういうことなら乗ってもいいですけど」「そうしなそうしな。でさ、馬装やってあげてくれない?」やっぱりそれかー!!(笑) 私の前に乗る人は非会員(ビジター扱い)なので、騎乗時間は15時からの30分間。会員の場合は50分間なので、ほかの人たちより少し早く終わってしまいますが、N子先生と相談の上、続けてすぐ15時30分から乗ることにしました。レッスン時間としてはイレギュラーになってしまいますが、グレイトの場合は体を冷やしてしまうほうがイヤなんだもん。 昼過ぎ、ロゼッタがいきなり馬繋場でへたり込む事件がありました。自力で立ち上がれない彼を、周りのスタッフや会員たちが力を合わせてようやく立ち上がらせましたが、腰がぷるぷるしていてとても仕事どころではない。 そんなわけで急遽、グレイトが代打としてレッスンに出ることに。14時からの初級レッスンに出すために、私が急いで馬装をやることになりました。 大急ぎで馬装することになったので、鞍とプロテクターを準備してグレイトの馬房へ。ロゼッタのことがあって心中穏やかではなかったのですが、それを馬に見せてはいけないと思い、深呼吸してから馬房に入ります。 今はブラシをかけているヒマはないので、終わったらやってあげるからね、グースケ。蹄の裏堀りだけして装鞍し、勒をかけて馬場に出しました。 私の乗る時間が近づくにつれ、雲行きが怪しくなってきました。15時半を回るころには、なんと雪がちらつき始めました。マジかよ。 もー今さら乗らないなんて言えないし、前の人が下馬したらすぐ乗れるように準備だけしておきます。前のレッスンが終わったようなので馬場に出ていったら、N子先生が「グースカ動かなくなってるから、ちょっと乗ってやるから」だって。ラッキー。 しばらく乗ってもらって、N子先生が「いいよ」と言うので馬場に出て、騎乗。跨ってみると、グーちゃん前に出るじゃん。先生ありがとう。 結果的に、予定通り16時開始となったレッスンは、私のグレイトと、相方のアルフォンスの2頭部班。 ちらちらと雪が舞う中、相方の準備ができるまで一人でフラットワークします。常歩から速歩で動かしていると、ハミを受けることは受けるのですが、なんか時々頭を上下に振って、口がうるさい。そこまでハミ固めてないはずだけどな。 「今日は口ちょっとうるさいかもしれないけど、拳やわらかくして、指の中でいなしなさい」とN子先生。やわらかくは持つものの、これ以上は持って行かせないぞ、というところはがっちり持つようにします。でもグレイトは、いくら口がうるさくてもJRみたいにしつこく首を振ったりしないので、そこはやりやすい。 軽速歩と速歩で動かしていると、アルフォンスの準備もできたようで、私の後ろについてきたので部班開始。「KYOKOさんはしっかり受けさせて、馬を前に出すんだよ。ダンナさんは体力勝負だからねー」とN子先生が言うとおり、あのド重いアルフォンスに追いつかれたりしたくない。どんどん突き放してやるもんね。どうせ相方だから、追いつけなかったらショートカットするなり何なりするだろう。 軽速歩で蹄跡をどんどん動かし、隅角は内方の座骨で押し込むようにしてきっちりと。「隅角で鞭使いな」「はいっ」跳ねるかなー、と思いましたが、歩度が落ちそうになったところで一発使う分には跳ねませんでした。 速歩に落とし、「中央線、左へ」の号令。中央線を、馬場の経路のつもりで直進、「蹄跡右へ。次の隅角を回ったら、斜めに手前を換え、線上歩度伸ばして」あれっ? それって2課目の経路じゃん。これは先生、部班ながらも経路練習をさせてくれるつもりだな(自動的に、この先軽速歩をさせてもらえないことも決定したわけだが…)。 斜めに手前を換えたところで、経路のつもりで半減却を強めに使ったら、ぽんと歩度が伸びました。あ、グーちゃんも経路だってことが分かったかな。「はいそこから3湾曲〜」やっぱり、完全に2課目の経路だ(笑)。でも3湾曲に入ってみると、「せまっ!」幅はたまたま約20mでちょうど良かったのですが、長さがたぶん35mくらいしかない。これだと湾曲が少々きつくなってしまうが、「狭くないっ。臨機応変に調整しなさいっ」はぁ。まぁできなくはないですが。 蹄跡に入って、今度は隅角を拾ってから長蹄跡で歩度を伸ばします(あれ? ここは号令なしで、自分で勝手に伸ばしたかも…)。背後のアルフォンスの蹄音が遠くに聞こえる。「はい常歩。常歩しっかり歩かせて、斜めに手前を換え」ここで勝手に手綱を伸ばすと、N子先生も「いきなり離さないで、馬の肩に合わせて譲るんだよ」だって。 蹄跡に入るところで手綱を持ち直すと、一瞬頭を上げて逃げようとするグーちゃん。でもなんか、以前ほど逃げられっぱなしじゃなくなってきた。前はC点までに受けさせることができなかったのですが、今は受けているとは言えないまでも、とりあえず頭を下げさせることはできている。 「はい、駈歩」で右手前駈歩発進、でも速歩出ちゃった。やっぱ詰め方が足りなかったのか。どうせ後ろのアルフォンスはかなり後方にいるので、いったん止めて発進しなおします。今度は発進がうまくいき、輪乗り。 輪乗りの半分を超えたところで、輪線上にアルフォンスがたたずんでやがる。ただでさえ重いアルフォンスが、今日はなんとこれで5鞍目、そりゃ駈歩をやめて立ち止まるのもムリはないが、えぇい、邪魔だ。「そこ外いくから、蹄跡開けてっ」と怒鳴り、アルフォンスとラチの間に駈歩のまま突っ込みました。 「そうだ、臨機応変にね」とN子先生。まぁだいたい、ここで他馬がいるからって自分の馬をいちいち止めていては、N子先生に「試合のときそんなことでどうするのっ」と怒られること請け合いなんけどさ。考えてみたら、ちょっと前の私なら、馬とラチの間が1m弱しかないところに駈歩で突っ込むなんて、恐ろしくてできなかった。これは成長というか、馬との信頼関係が少しできてきたのかも。 左手前の駈歩は、たまに拍車が当たって跳ねられながらもどうにかクリア。X点で速歩、蹄跡で常歩「早ーい! ちゃんと蹄跡入るまで速歩しな」で、C点からの速歩は馬に勝手に行かれちゃうし。 勝手に長蹄跡の真ん中で半巻きし、X点から中央線を直進。ポイントはないけどG点このへんかなー、と思って停止すると、「なんで停止してんの? そのまま直進、蹄跡を右」「えっ、そうなの!?」「そうなのっ」「すいません、ついクセで停止しちゃった」ここで右手前に出るってことは、もしかしてエンドレスで2課目踏むってことかしら…死ねるかも。 顔に雪が当たって痛いけど、体はババシャツにカットソーとシャツ、キルトのベストを重ねているだけなのに暑いほど。3回くらいぶっ続けで経路を踏んだころにはもう脚がへろへろで、自分が半減却を使えている自信がまったくありません。 4回踏んだのか5回踏んだのか、やっとG点で停止の号令がかかり、脚を使いながら停止。停止してみると、グーちゃんからも湯気が立っていたけど、私も息が切れていました。 「駈歩の発進が1歩遅い、いつも。そこはなんとかするように。じゃあ下馬して馬上げていいよ」ということで、下馬してグーちゃんを馬繋場に上げ、脚を洗います。グーちゃんの馬房に近い方の馬繋場はお湯が出ないので、お湯の出る遠い方の馬繋場に連れて行ったため、馬房に戻すのには一度馬場を通らなくてはいけません。 雪の降り続く馬場は、グーちゃんの手入れをしている間にすっかり芦毛馬のような色になっていました。グーちゃん、こんなの何度も見てるだろうに、馬場に出るのに[何これっ? 踏んでも大丈夫なのっ? ねぇほんとに大丈夫なのっ?]という感じで、おそるおそる歩いていました(笑)。 グレイトの手入れを終えたあと、クラブハウスで馬具の手入れをしていると、「エキサイトしてダンナが見えてなかったねー」とみんなにからかわれました。「そりゃーもう、師匠(N子先生)が師匠なもんで」N子先生、試合の下乗りのときなんかはどんなに立派な外産馬が近くにいても「どけどけ!」の勢いで乗ってるもんね。 I野先生が「でも今日は今までで一番良かったよな」と言うと、N子先生も「そう、私もそう思います。一番馬が動いてた」と言います。「えっ、そうなんですか? 自分としては、昨日のほうが馬がさくさく動いてくれたように思うんですが」「いや、今日のほうがちゃんと伸ばせてたよ」「ふ〜ん…」 するとO先生が、「それがね、自分の感覚と人からの評価が違うってことは往々にしてあることなんだよね。試合のときなんかも、自分が思ってたこととジャッジシートが全然違ったりするでしょ。自分では、昨日のほうがハミの感触が楽だったかもしれないけど、今日のほうがちゃんと自分で動かしてたんだよ」「あぁ、そう言えばそうですね。昨日は馬が勝手に動いてくれてたところはあるかも」 昨日から泊まりがけの2鞍でしたが、グレイトがちょっと受けてくれるようになったし、なかなか収穫のある2鞍でした。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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