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(2004.12.30 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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2004年乗り納めの今日は、年内最後の営業日ということでけっこう人が多めでした。お客さんも多いけど、お手伝いのスタッフの子もいっぱい。
私の騎乗馬はいつものようにグレイト、相方はアルフォンス。N子先生に「今日はグーちゃん何時から?」と聞かれたので、「14時になってます」というと、「じゃあその前に調馬索まわそうか」「先生、あーちゃんに下乗りしてもらうってのはアリ?」「あ、そうしよう。じゃあ、あーちゃん見かけたら14時に間に合うように乗れって言っといて」。よっしゃ、これで下乗りナシのグレイトに乗るのは免れた。何しろ私の実力では、下乗りされていないグレイトを動かせないことは先週実証ずみ。

昼食後、N子先生が「あーちゃん、13時からグーちゃんに乗れる?」と言っています。あーちゃんがきっちり1時間レッスンを受けたいと希望したのだそうで、それなら私の下乗りも兼ねて13時からグレイトに乗ってもらおうということのようです。
でももう、13時5分前。私の下乗りでもあるので、グレイトの馬装を手伝って急いで馬場へ出しました。グーちゃんはおととい装蹄をしなおしたそうで、日曜日に乗ったときに比べると全然跛行が目立ちません。「装蹄の効果があったね」と言いつつ、私が日曜日に乗って以来4日ぶりの運動だそうで、めっちゃ張ってるんじゃん。まぁグレイトの場合、張っててもちょこっと跳ねやすいくらいで、暴れたり走ったりはしないので別にいいけど。

前のレッスン時間が終わり、私のレッスン開始時間までのインターバルをあーちゃんが常歩してくれています。「グーちゃんは動かしつづけたほうがいいからさ、今あーちゃんに乗ってもらってるけど、KYOKOさん準備が出来たら乗り代わって歩かせときな」ということで、レッスン開始まではあと3分ほどありましたが、馬場に出てあーちゃんと乗り代わります。
まだ手綱を伸ばしたままで歩かせてみると、今日は全然跛行を感じない。前に上手な人が乗っていたので、ちゃんとほぐしてくれたってこともあって、今日は実に動かしやすいな。
「馬がいきなり集中力なくしてるよー、ちゃんと歩かせなきゃダメだよぅ」と、お手伝いに来ているCちゃんに冷やかされました。Cちゃんは一緒に八王子乗馬倶楽部での試合に出て、グレイトを私よりもずっとうまく動かしている子ですが、「こえーこえー、C先生こわいよー」。まぁCちゃんの言うことは事実なので、もう少しちゃんと歩かせないとな。

他の馬の準備ができたようなので、馬場にO先生が立って部班の順序を指示しはじめました。あら、O先生の指導を受けるのは久しぶりかも(というか、グレイトの担当がなんとなくN子先生になっているからだと思うけど)。
乗り納めということで頭数が多く、今日は5頭部班。私はダンスの後ろ、最後尾になります。さすがに5頭もいると前がつかえ気味で、すぐ前の馬に追いついてしまいます。直前のダンスくんは他馬にくっつかれるのが嫌い(ついでに前がつかえるのも嫌いときてる、わがまま小僧)なので、あんまりくっつきすぎないように巻き乗りを入れたりします。
「それでは姿勢を正して、速歩。つづいて軽速歩」という先生の号令ですが、O先生ごめんなさい、軽速歩したくないんだ。座骨の使い方がどうも分からないので、座骨の練習をしたいんだよね。どうせ前もつかえ気味だし、速歩のままいかせてください。
O先生は、やりたいことがあってやる分には好きにやらせてくれる人なので、特に何も言われませんでした。

1人ずつ姿勢をチェックするO先生、「つま先の開きに気をつけてね。ちょっと体後ろに倒しすぎかなって感じだけど、KYOKOさんの場合はそれで大丈夫」N子先生にもよく言われることだけど、私みたいにウエイトがない人間は、上体を起こしたほうが馬を動かしやすいそう。
前の馬に追いついてしまいそうなので、隅角をできるだけ深く。前のダンスが隅角を丸く回っているので、グースケもついていっちゃうかなと思いましたが、隅角の手前で軽く半減却を使うと、すっと隅角に自ら踏み込んでいく感じ。さすがグースケ、いいぞう。

常歩ではときどきがーっと頭を上げてしまうことがありますが、速歩のうちに少しずつ顎をゆずってきました。それでも鏡で確認すると、鼻梁のラインが地面と垂直にはなっていなくて、垂直線から鼻がちょっと前に出るくらい。でもこれ以上ハミを引っ張ると逆効果だろうし、顎をゆずってきた時点でさらに馬が重くなってるのに、巻き込まれるのがオチ。
でもなんだか、ときどきグースケがハミから逃げたと思うと、肩から逃げる。右手前だと特に、内方姿勢が取らせるのが難しい感じ。ふだんは決してそういう馬じゃないのに、私がヘンにハミを引っ張っちゃったのかなー。

右手前の常歩から、「では先頭から1頭ずつ、駈歩」の指示。先頭から順に、私の番が回ってくるまで、できるだけ常歩を元気よく歩かせるようにします。
自分の番がきたので、駈歩発進。ありゃ、速歩にしちゃった。常歩に落として発進しなおしますが、また速歩にしちゃう。うーんと、半減却ってどうやって使うんだったっけ、という気になってきた。下手に使うと、また拍車つかっちゃって跳ねられそうなんだけど。
「焦らないでいいからね、確実に発進しましょう」きちんと常歩に落として、外方の拳がヘンに動かないようにサドルホルダーに指を引っ掛けて発進しなおすと、ようやく駈歩が出せました。その感じで1周して、「はい、最後尾についたら常歩」できるだけ馬が勝手に止まるのではなく、追いつくギリギリまで駈歩をさせて、追いつく手前で半減却を使って下方移行。うーん、今のはビミョーだったな。なんかくやしいぞ。

しばらく速歩をしてから、半巻きして左手前へ。ふたたび常歩から、1頭ずつ駈歩します。
私の順番が来たので、左手前で駈歩発進。やっぱり発進しそこね、常歩に落とすと「無理はしなくていいけど、でもできないと悔しいよね」さすがO先生、私 の性格をよく分かっていらっしゃる(苦笑)。だいたい左手前だし、グースケはこっちが得意なはずなのだ。
半減却を使って外方脚を引くと、あ、どうにか駈歩になりそう。ここで気を抜くと発進できないので、えいやっと内方の座骨を押し込むと、ようやく駈歩になりました。あーよかった、右手前よりマシだ。
内蹄跡を使って駈歩、右手前よりは推進に苦労しない。拍車を刺さないように、ふくらはぎと座骨で1歩ごとに推進します。
蹄跡では他馬が常歩していますが、そのそばを通りぬけたあと、視界が開けたので駈歩の歩度を伸ばしてみることにしました。お、ちょっとは伸びたかな。
最後尾について常歩に落とします。

あとしばらく速歩と常歩をしてから、沈静して終了。今日は削蹄と下乗りの効果で、いつもよりは早く受けてくれたけど、途中でハミから逃げていたのが気になるな。
「先生、ちょっと5分だけでも、これあーちゃんに乗って直してもらってもいいですか?」「いいよー」ということで、馬場外の観覧席にいたあーちゃんに無理矢理頼んで、口向きを直してもらうことにしました。人に頼らずできるといいんですが、まだまだそんな技術はない。
あーちゃんが長靴を履き直してきて騎乗し、「どっち逃げられました?」「えーと、主に右手前」すると馬場に出て来たN子先生に「右手前逃げられたら、内方の座骨で押し込めっていつも言ってるじゃないの、もう!」と怒られました。てへ。

その後、N子先生と話をしていたら、「でも今日はだいぶ受けてたじゃん。KYOKOさんの場合、あれくらいの受けさせ方でいいのよ、今はね」「今は?」「うん、KYOKOさんの今の力だったら、あれ以上受けさせると前に出ない」「あっ! 受けたらいきなり重くなるのって、そういうこと?」「そうよン」つまり私の今の推進力だと、これ以上受けさせるとベクトルのバランスがとれないということなんだろうな。ってことはやっぱり、座骨と脚の弱さが問題なのか(泣)。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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