←224鞍目 | 225鞍目・ブルーリボンが泣いてるぜ (2004.11.6 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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今日は相方はエンデュランスのため山梨に行っていますが、私は参加するのを止めたので一人で日の出へ。エンデュランス参加を止めたのは、申し込み締め切り時に百日咳を発症していて体力的に自信がなかったためですが、結局12月の試合に向けて2課目の練習をしたくなったので、ある意味好都合だったかも。 昨日がO先生の誕生日なのでシュークリームを山ほど買って、予約は16時からだっちゅーに昼前に日の出へ到着。配馬を見ると私はJR、まぁこれは運動会でもあの子で踏んで、高得点出してるわけだから妥当な線と言うべきか。同じ時間にIさんの3課目が入っていて、こちらはコスモ。JRに3課目なんてできるわけないので、これも妥当なところ。 しかし大変なのは、Iさんの踏む3課目がロングバージョンだということです。3課目にはロングとショートがありますが、ロングは20×60mの馬場。ところが私の踏む2課目は20×40mなので、両方を同じ時間にやろうとしたら、大は小を兼ねるで20×60の馬場を設置して、その中で40mを想定して踏むしかないわけです。 そうすると私が踏む場合、E〜X〜Bの中央線を基準にして、両端の短蹄跡を10mずつ内側にずらして踏むのがいいということになりました。私は2課目を踏むのはもう数回目なので、まぁ大丈夫だろうとも思うのですが、ラチに頼ってやっていた隅角の踏み込みなんかは難しくなっちゃうだろうなぁ、JRだし。 今日のJRは、11時、13時〜16時とずっと使い詰め。わりと初心者さんばかり乗せていたので、そんなには消耗していないと思うのですが、馬繋場につながれている彼のところに行くと、ちょっとご機嫌ナナメっぽいなぁ。 Aさんに借りている馬場鞍に換えて、腹帯をゆるめたままそこで待たせておきます。馬場に出て標識の設置をやりますが、20×60mの馬場を設置するのは久しぶりだから、SVRPのポイント(20×40だと使わない)をどこに置けばいいんだか忘れちゃったよ。 しかも、20×40のときはパイロンやパイプを使って、馬場全体をきっちり囲えたのですが、60mとなるとパイプが足りないので隙間がいっぱい。うげー、JRって隙間を見ると、そこから馬場の外に出て失権したがるんですけどぉ。 ある程度馬場ができたので、馬繋場にJRを迎えに行きます。やっぱりやる気のなさそうなJR、頭絡の上から着けていた無口を外して馬場へ出そうとしますが動こうとしません。軽く鞭で叱って馬場へ出し、踏み台を持ってきてもらって騎乗。おえ、腹帯締め直すの忘れてた。騎乗するときに右側の鐙を支えてもらっていたので良かったようなものの、じゃなきゃ鞍が回っちゃうところだった。 騎乗してから鐙を合わせてみますが、これはちょっと長めか? 周りにも「ちょっと長いんじゃないのー」と言われつつ、でももう試合の練習だから、試合に向けて鐙を1つ長くしようと思っていたところでもあるし、見栄張ってこれで頑張っとこ。クラブハウスから「ブルーリボンコンビだからねー」と野次が飛んでる。んもう。 今日はIさんが先に踏むことが決まっていたので、N子先生が「そのへんゆっくりフラットワークしてて。馬場に入って来ちゃダメだよ」Iさんもまだフラットワーク中でしたが、その邪魔をしないようにのんびり常歩から始めます。 まず手綱をゆるめたままゆっくり歩かせますが、こいつナメきっとるな。わざわざ私が脚で指示したのと違う方向へ突っ込んで行こうとしたりする。仕方ないので手綱をきちんと持って、脚で一度どかっと蹴りつけると、しぶしぶという感じで従い始めました。 コスモもまだ馬場に入らずフラットワークしているようなので、私も速歩から駈歩。上方移行は問題ないけど、少しもって行かれそうになるな。 「コスモが経路始めたら、こっち側(正規馬場のE側長蹄跡と、鏡の間の細い待機馬場。左図でいうと下辺沿い)入っちゃダメだよー」とN子先生に言われて、クラブハウス側の待機馬場へ。ここも幅は8mくらいしかありませんが、正規馬場から少しは離して駈歩ができるし(自分のことよりも、馬場内のコスモを驚かしたくない)。 しばらくは直線を使って常歩〜駈歩〜常歩の移行をやっていましたが、どうもJRがイライラしている感じもあるし、ここらでちょっと手綱を伸ばしてリセットしてやるか。どうせ2課目の中にも「手綱を伸ばした常歩」という項目があるし、その練習もしておこう。 前回あーちゃんがグレイトに乗ったときにN子先生に言われていたように、ちょっと半減却を使ってから、馬の肩の動きに合わせて片方ずつ手綱を緩めていきます。お、確かに首が下がるな。小回りがきかないJRにちょっとでも小回りに慣れてもらおうと思い、細長い馬場の両端で半巻き乗りを繰り返しながら常歩。なんだ、常歩なら手綱使わなくても、座骨と脚だけで巻けるんじゃん。駈歩になると勢いに負けちゃうけど。 コスモとIさんが経路を2度踏み終わったので、「次KYOKOさん行くー?」「はい」ということで、速歩を出して経路へ。A点のパイロンの脇をすりぬけて入場、でもここからさらに10m直進しないと、本当の入場じゃないのだ。 X点のポイントは固定したので、頑張ってそこまで直進。馬場を始めたころは20×60で踏んでいたのに、ここのところずっと20×40で踏みなれてしまったから、60mってけっこう長く感じるものだな。 停止して敬礼、N子先生の答礼を受けて発進。C点があるはずの短蹄跡にはラチも何もないので、「ここにラチがあるつもりで、隅角ちゃんと拾っていきな」とN子先生に言われつつ、自分の目測でC点を拾って蹄跡へ。 ここ2ヶ月ほど一緒に2課目を踏んできたJRだから、さすがにある程度は経路を覚えているらしく、斜め手前変換はきっちり伸びる。3湾曲の目印がふだんと違うのでちょっとやりにくいけど、「P点をF点と思ってやりたまえ」とN子先生が言うとおり、自分の目測で経路をつくっていきます。 中間速歩もきちんと伸びて、A点で常歩に落とし、F点で斜め手前変換とともに手綱を伸ばした常歩。さっきと同じように、ちょっと半減却を使ってから、馬の肩に合わせて(ここで下を見ちゃうけど)手綱を伸ばしていくと、「よし、そこはよい」とN子先生。 でも蹄跡に出たところで手綱を持ち直すのに失敗し、そのままだらだらと常歩をしたために、C点からの駈歩発進に失敗。速歩でだーっと行きそうになったので、いったん止めて「C点からやり直しさせてください」と申告。「よし、やり直しなさい。どうして駈歩なんなかったか分かる? その前できちんとつめないからだよ」 常歩で蹄跡に出て、C点から駈歩発進のやり直し。今度はちゃんと出て、長蹄跡でも伸びたけど、本来あるべき隅角にラチがないので突っ込めず、ちょっといいかげんな隅角通過になってしまいます。 斜めに手前を換えて速歩に落とし、蹄跡で常歩に落としてからふたたびC点で駈歩発進。こっちは一発でいきました(たぶんJRも、こっちのほうが得意)。やっぱり隅角はイマイチなものの、スムーズに回って速歩に移行、常歩。 最後の難関であるE〜X点半巻きも、思ったほどオーバーランせずにフィニッシュ。敬礼すると、「けっこう良いんじゃない。さすが回数踏んでるだけのことはあるね。あとは馬がうけてれば最高にいいんだけど、まぁJRだからねぇ」とN子先生。 私としても、最初の駈歩発進の失敗をのぞけばそう悪いところはなかったし、あとは精度を高めていくだけだな、という感じがありました。今にして思えば、このいいところで止めておけばよかったのですが、馬場レッスンの別料金を払って経路1回しか回らないなんてことは、貧乏性の私にできるわけがない。 Iさんとコスモに交代し、JRと私は待機馬場へ。ここでいろいろなことをやるとJRが飽きるみたいなので、手綱を伸ばして歩かせておきます。 コスモが踏み終わったので、交代して馬場へ。待機馬場ではダラダラ歩きをしていたJRですが、手綱を持ち直して速歩にし、正規馬場へ向かおうとすると、なんだか自分からさくさく歩く感じ。そうかそうか、アンタもダラダラよりは動きたいよね(←これが大いなる勘違いであったことは、数分後に判明する)。 入場して停止・敬礼、速歩発進で経路へ。斜め手前変換も3湾曲もまぁそこそこ悪くはなく、手綱を伸ばした常歩から中間常歩、駈歩へ。ここはさっき失敗したところだから、ちゃんと歩かせてから駈歩にしないとな。 駈歩発進はきちんと出て、輪乗りまでは良かったのですが、この勢いだと最初の隅角を曲がり切れないかも。でも何とかR点の内側に入ってよ、よーしもう少し頑張れば入れる、というところで、まるでJRが自ら道を選んだように、ぱっとR点の外へ出てしまいました。思わず「こンの、やりやがったなっ」(すみません口悪くて…)と毒づきながら、R点のパイロンの外を回る形で無理やり馬場に入れ、蹄跡へ。思えば、このへんでJRがカチンと来ていたような気が…。 次の隅角はなんとか曲がれて、かなりショートカットしたけど斜め手前変換も入れました。1度目に比べるとJRが行きたがっていて、下方移行がしにくかったけどどうにか速歩〜常歩に落とし、C点から左手前の駈歩、輪乗り。こっちの蹄跡(H点側、左図でいうと上辺)ではJRも外に飛び出そうとしないみたいで、隅角はあまり攻めていないけど蹄跡へ入れました。 駈歩のまま斜め手前変換、速歩から常歩に落として、C点で速歩。最後の半巻乗りもオーバーランしかかったけどギリギリでまとめ、X点で停止、敬礼。 ふたたびコスモ&Iさんと交代、待機馬場へ。彼らの経路が終わったところで、N子先生が「どうする、もう1回やる?」「そうですね、最後にもう1回」今度は場外失権しないで、キレイにまとめたいぞ。 速歩部分はまだ良かったのですが、C点から駈歩で輪乗り、蹄跡に入ったところでJRの感じがおかしくなってきました。長蹄跡はちょっと拳をゆずるだけでどんどん伸びるからいいけど、この勢いで本当に回せるんかいな。 F点手前に想定した隅角はどうにか回せたものの、次のK点付近の隅角は回せず、しかもラチも何もないところだったので、思いっきり馬場の外に飛び出してしまいました。うげっ、やっちまった。しかも待機馬場の幅は5mもないので、そのまま本当のラチに突っ込みそうになってしまい、慌てて馬を右に回すと、ちょうどそこにコスモが。うわやばっ、ぶつける。ギリギリでコスモの脇をすりぬけましたが、コスモが蹴る馬だったら確実に落馬してるわ。 「なーんで出ちゃうの! その前の駈歩からやり直し、輪乗り省略していいから回ってきな!」ということで、C点から駈歩発進しますが、もうJRは自分の好きに行きたくて行きたくて、ちょっと拳をゆずったらがーんと伸びてしまい、結局その勢いに負けて、最初の隅角すら回せず、A点の脇へと真っ直ぐ突っ込み、場外へ。やばいってJR、あんた何しようっていうのよ。 そこから待機馬場を回して馬場内に入ろうとしたのですが、JRの反抗ぶりに負けて、またコスモのいるところに突っ込みそうになってしまいました。今ここで叱るとJRがコスモに蹴りをくらわしそうだし、と思って少し離してから鞭で叱ったのですが、今のはタイミングを外したのじゃないか。ここで叱っても分かんないんじゃないんだっけ、という疑問が湧いて、派手に叱れませんでした。 ふたたびやり直し、でももうとにかく私に反抗したいだけって感じのJRは、駈歩はがーっと伸びるものの、曲げようとしたところでは絶対に曲がろうとしない。 「開き手綱なんか使うからそうなるの! 馬場をやろうって人が、開き手綱なんか絶対やめな」あそっか、と思って控え手綱にしても後の祭り(本当はもっと思い切って、控え手綱を自分の外方の肩に向かって引っ張り上げるくらいの気持ちでやれば良かったんでしょうが、そのときは思いつきませんでした)。何度やっても、ラチの開いているところをわざと狙って場外に出ているとしか思えない。 ついに見かねたN子先生が、ラチの開いているところに立ちはだかってくれましたが、それでもJRは違うラインを選んで場外に出て、あまつさえ大外のラチ(馬場の本当の外枠)のところまで突っ込もうとする。ちょっと待てJR、いくらお前でも、それを飛越しちゃったら向こうは崖だぞ! そこはさすがに止まったものの、もうやだよこんなの。しかも息が上がってくると、百日咳の後遺症で喉がビリビリと痛い。N子先生が近づいてきて、「どうする、コスモと乗り変わる?」「…いやもう、馬換えても体力がついていかないです」「そう。どうするIさん、いっぺんJRで3課目踏んでみる?」って軽く言うけどN子先生、JRに3課目なんて踏めないですよ。 とりあえず私は踏まないけど、コスモにまたがっていろと言われたので、JRから下馬。あまりにも喉が痛かったので、一度水で喉を潤してからコスモのところに行き、またがります。馬場の外から「ブルーリボンコンビ、解散?」とSさんの冷やかしの声。「あそこで、どうしてもっとちゃんと叱らなかったんですか」と言われたので、「だよねー、一応叱ったつもりだったけど弱かった。なめられたよね」「JR、俺はワクにはまらない男なんだぜーって言ってんじゃないの」「何それ。いいから、ちっちゃくまとまっとけよ!! JRのくせに脱線しやがってぇ」「はは、うまいこと言うね」。 でもこの後、JRはIさんにも反抗しまくって場外失権しまくり。私があの馬壊したんだよね、ごめんなさい。でもIさんの腕を持ってしてもああなんだから、私程度でどうにかできたわけはないよなぁ、とちょっとホッとしないでもなかったけど。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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