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(2004.9.25 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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まだ気管支炎が全快してないっちゅーに、今日も今日とて日の出へ。相方も相方で中耳炎になってしまい、病院に寄ってから行くというのですが(似た者夫婦…)、私は夕方に別の用事があって午前中のうちに乗りたかったので、先にひとりで行くことにしました。
ということで11時からのレッスンは、私ともう1名のビジターさんだけ。ビジターレッスンは30分だから、最後の20分は個人レッスンになるな。ん? ビジターさんの名前がカタカナで書いてあるけど。
しばらくたって、大柄な金髪の女性が倶楽部にやってきました。うわぁ、ガイジンさんと一緒にレッスンですかぁ。そりゃ全然かまわないけど、先生は大変かもなぁ。
倶楽部のママさんに、Tさんというその外人女性を紹介され、彼女は「Nice to meet you、ワタシ日本語少シダケ」と握手を求めてきました。ひやぁ、緊張しますねぇ。

本日の騎乗馬はコスモ、最近騎乗機会が増えたなぁ。慣れたからか、コスモが荒れやすいと言われる左手前の駈歩も、そんなに爆走されることもなくなったし。
馬房で銅像のようにじーっとしているコスモに無口をかけて、馬繋場に引き出します。スタッフのNくんと「最近、ダンナさんと入れ替わりな感じで来てますよね」「そうなんだよー、今日もあとから相方来るけどさ、私は用事があるから昼過ぎには帰っちゃう。ほとんどすれ違い」「やばいんじゃないですか?」「ばれたぁ? 実は離婚寸前で、家に帰ったら口もきかないのぉ」「マジっすか!?」なんてバカ話をしながら馬装。
ビジターさん用に、先に馬装のできているジュンヨーを連れて、Nくんが馬場に出て行きました。って、まだ早いよNくん。「そんなに下乗りがしたいのー」と冷やかしつつ、時間が来たので自分もコスモに頭絡をかけ、馬場へ出ます。

馬場の中央までコスモを引いていくと、Nくんが「ストップ、ストップ、OK。今日は全部英語ですからね」「マジで?」「でもこれしか分かんないけど」。おいおい。
折り返し手綱をつけ、あとから到着した相方の補助を受けて騎乗している隣では、O先生が「Walk、なみあし。trot、はやあし」と日本語の号令をレクチャーしています。そのあとぼそっと私に、「今から駅前留学しても間に合わないしねぇ。こんな日に限って(英語のできる)N子さんいないし。普段のレッスンより倍くらい疲れそう」。

騎乗して適当に常歩。Tさんとジュンヨーが先に蹄跡に出ていたので、とりあえず後ろについて軽速歩。でも、Tさんは日本語の細かい号令が分からないかもしれないし、「先生、私先頭に行ったほうがいいですか?」「そうだね、そうしてくれる?」ということで、ジュンヨーの前に入ったものの、さくさく歩けるジュンヨーと、歩幅の小さいコスモでは、後ろがつまってつまって仕方ない。
せっかく来たビジターさんを引っ張ってあげなきゃいけないのに、これじゃ部班になんないや。「先生、鞭が欲しいかもー」「じゃあもう1周してきたら渡してあげるから、もう少し頑張ってみて。軽速歩で、腰を早め早めに上げるようにして」「はい」。
でもあんまり前に出せないまま、1周してきて常歩に落とし、先生から鞭を受け取ります。

鞭を持つと、少しは前に出るようになったものの、コスモの動きがときどき焦り気味に。そのくせ重いし。「焦らなくていいよ、そのくらいのペースで」と先生は言ってくれますが、後ろのTさんが気を遣って、勝手に巻き乗りを入れてくれるくらい。うーん。
斜めに手前を換え、内方に持っていた鞭を持ち帰ると、コスモが[ひゃあ]と頭を上げて1〜2歩ぱたぱた。あーはいはい。「コスモ見ちゃうから、鞭持ち替えなくていいよー」ちょっとくらいぱたぱたされることには慣れたのですが、そのたびに頭上げちゃって、折り合いがつかなくなっていくことがイヤなんだよなー。

「コスモ、一緒に駈歩するのは厳しそうだね」「そうですね、ちょっと動きが不穏かも。左手前とかは迷惑かけちゃうかな」「じゃあ別々にやろう。悪いんだけど、ビジターさんは30分で終わるから、あっち先に駈歩やっちゃっていい? KYOKOさんはそのあとでたっぷりやりましょう」「了解でーす」ということで、蹄跡と先生をTさんに譲って、私は馬場の内側で常歩。
やっぱりコスモが落ち着かないのですが、これは急に暑さが戻ってきて虫が増えているせいもありそう。常歩にするとさかんに首を振ったり、後肢で払おうとしたりして、まるで集中力ないや。ちょっとこっちに集中してもらおうと思って、斜め横足や前肢旋回を入れてみます。それはちゃんとついてくるんだけど、終わったとたんにまた虫を払い出すし、頭を上げるし。このー。

時間はそろそろ30分になろうとしていて、Tさんの駈歩は終わったようだけど(これが、ジュンヨーの右駈歩なんて私より上手いのだ!)、まだ先生にいろいろ質問しているみたい。でも駈歩はしていないし、馬場は空いているし、勝手に経路練習しちゃおうかなー。
その前に、コスモが落ち着かないので鞭を捨てることにしました。鞭を捨てると前に出すのが難しくなりそうだけど、でもこんなに物見されちゃあ、受けるどころじゃない。馬場の外から見学していた相方に「ちょっと、鞭受け取って」コスモの場合、鞭を投げ捨てるとそれも物見してしまうから。
ついでに「勝手に経路踏んじゃおっかなー」と相方に言うと、「いいんじゃん、やっちゃえば」よっしゃ、やっちゃうか。

馬場は初心者用の狭い馬場と、広い馬場に区切られていますが、今私がいる広い方は長蹄跡がちょうど40mくらい。横幅は自分の目測でやんなきゃいけないけど、20×40mの馬場はちょうどとれるくらいです。長蹄跡の片方を鏡側(左図で下辺)に寄せた感じで、正規馬場をイメージ。
だいたいの目測でA点に見立てた位置から、速歩で入場。だいたいX点と思ったところで停止、敬礼は省略してC点へ。このへんはラチがあるので、それなりに隅角も作っていけるのですが、斜めに手前を換えたK点あたりの位置にはラチも何もありません。わー、ぜんぜん隅角作れないよ。
でもさすがにコスモ、3湾曲はわりと安定しているな。E点にはラチもポイントもないので正確だったかどうかは分からないけど、少なくとも自分で狙った場所は踏めた。

ジュンヨーの位置を見ながらやってるので、C点からの駈歩を控え、やりすごしてから駈歩発進。おやおや、けっこういい発進じゃん。コスモだと小さくまとまりがちな輪乗り、後半がどうしても小さくなってしまいます。あそっか、前にN子先生に言われたように、直進のつもりで蹄跡にぶつかるポイントよりも外側を狙っていけばいいのか。
左手前の駈歩もちゃんと出ることは出るのですが、やっぱりちょっと荒れ気味かな。落ち着いて走らない感じで、ぐわーっともっていかれてしまうので、隅角が全然作れない。おいおい、こんなの輪乗りだって。

2回踏んで、3回目に入ろうとしているところに「ごめんねー、ほっといて」とO先生が戻ってきました。「先生、勝手に2課目踏んでます」「あ、そうなの、OKOK」ということで、そのまま見てもらいます。
「そのくらいのリズムでいいから、焦らないで」「もっと馬集中させてー」うん、やっぱり勝手に乗っているよりは、下で見てもらってポイントポイントで注意を受けたほうがいいな。自分ひとりでやっていると、どうしても自分に甘くなるし。
最後のB点からX点への半巻き乗りは、先週JRでは必ずオーバーランしていたポイントですが、コスモだとすっきりとまとまるのだ、これが。「コスモだとここはうまくいくんですよねぇ」「そうだね、コスモはこれ得意だし、これで最後だって知ってるってこともあるんだろうね」。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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