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(2004.9.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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せっかくの3連休を風邪&気管支炎でふいにしたため、祝日の今日はリベンジ。とは言っても病み上がりの身なので、体力を考慮して2課目の経路レッスンを入れるのみにしておきました。私の顔を見るなり、「あー来た! 治った!? 大丈夫?」と叫ぶN子先生。大変うれしゅうございますが(笑)。
馬場のレッスンは16時からで、馬はハイセイコーJR。同じ時間にSさんがコスモで2課目を踏むことになっています。まぁどう考えてもコスモで踏むほうが有利なので、O先生が「レッスンの途中で馬とりかえてもいいよ」とのこと。
なんでだか最近、日の出では急に馬場が流行りだしたみたいです。10月にある部内運動会では、馬場競技は予定されていなかったのですが、私が「2課目を踏みたい」と申し出ると、我も我もと申し込みがあったそうで、私を含めて2課目を踏むのは5名になったとか。
でもその中で、ローカルとは言え自倶楽部以外で馬場の試合の経験があるのは私だけなので、こりゃー負けるわけにはいかないでしょう(なーんて言っといて、成績が全然ふるわなかったら悲しいな)。

お昼休み、ソファに転がっているN子先生をつかまえて、気になっていた3湾曲の解釈について聞いてみました(けいじばんで、Almo氏のご指摘があったとおり)。
「先生、ここの3湾曲って13mの半輪乗りじゃないですか」「うん、だいたいそうだねぇ」「この半輪乗りと半輪乗りの間に、直線って入れたほうがいいの?」「そりゃ入れるよ。最低でも3歩だね」へっ?「だって考えてごらん、1つ目の半輪乗りの最後で、半減却で1歩でしょ、座骨を水平にして1歩でしょ、次の半輪乗りに移るための半減却で1歩。どうやったって3歩は必要だよ」なぁんだ、そうなのか。中央線上で馬体を真直にすることしか考えていなかった。
「それはいずれ何を目指してるかって言うと、反対姿勢で運動できることとか、踏歩転換とかへのステップなわけよ」。

私が乗るJRは、午後はずっと使いづめ。14時のレッスンが終わったとき、I野先生に「かわいそうだから、手伝って早上げして、少し休憩させてやれ」と言われ、自分の前に乗る人の馬装解除や馬装を手伝い、できるだけ休ませてやるようにします。
それにしたって馬房に入れてあげられる時間はないので、馬繋場に立たせっぱなし。水くらいはあげているけど、悪いねぇJR。もうちょっと頑張って。
15時のレッスンが終わったので、JRは馬繋場に腹帯をゆるめて繋いでおいてもらい、自分は馬場の設営へ。実は先週、E点とB点を置き間違えたので、今日は間違えないぞー。
ある程度までやって、あとはO先生に歩測してもらうばかりになったので、馬を出して動かしていることにします。

馬繋場につながれているJRのところに行き、腹帯を締め直して頭絡をつけ、馬場へ引き出します。踏み台を持ってきてもらって騎乗、腹帯を締め直したりしていると、N子先生が「フラットワークもね、常歩から一歩で駈歩を出すとか、駈歩から一発で速歩に落とすとか、速歩から常歩とか、そういうことを気にしてやってみな。だいたいこの2課目、それが出来れば踏めるんだから」ということで、各自フラットワークへ。
あら。JRったら、ご機嫌がよろしくないらしい。まず真っ直ぐ歩かせようとすると、ものすごく反抗して自分の好きな方(というか、指示されていない方)へ行こうとします。あのぅ、今わたしハミすっごく軽くしてますけど。JRはハミを固められるのがキライで、固めるとこういう反応をすることはあるけど、今は最初の常歩だからほとんど手綱を伸ばしていたのに。
さすがに本日5鞍目だもんなー、機嫌も悪くなるか。

手綱を持ち直して、とりあえず軽速歩。最初はだらだらでしたが、軽速歩だとノってきたのか歩度が伸びてきました。ここらで馬場内を一周させて、隅角だけはきっちり回せるようにしとこうかなぁ、と思った矢先、「おぉ親切だねぇ、線引いてくれるの」とN子先生。見ると、相方がトンボでA〜X〜C間に直線を引き始めています。あまつさえE〜X〜B点間にも引いてるし。
「この先馬場に入っちゃダメだよー、線が消えるから。待機馬場でフラットワークしな」と言われるものの、狭い待機馬場(クラブハウス側だと、これが幅6mくらいしかないのだ…)で体のでっかいJRを回しきれず、思わず正規馬場の中に突っ込んでしまいました。

ある程度動かしてから、「どっち先にいくー?」とN子先生に聞かれたので、あらかじめSさんと決めておいたとおり「私から行きます」と手を上げ、馬場へ入場。JRだったら直線でそんなにはよれないと思っていたんですが、まぁまぁというところ(つまり少しはよれている)。
敬礼して速歩発進…おいおい常歩で出ちゃったよ。笑ってごまかして速歩発進しなおしたとき、ちょうどクラブの電話が鳴りました。ちょうど電話番がいなかったので、N子先生が指導しながら子機でとるハメに。
N子先生がC点で「はい、日の出乗馬倶楽部でございますぅ」と言っているのを横目に、M点から斜め手前変換。ここで歩度を伸ばすぞー、という気合いで長鞭を一発くれたら、ぽーんと駈歩が出てしまいました。ごめんごめん、違うんだよ。

速歩に落とし、蹄跡に入ったあたりでN子先生の電話が終わったようです。さてA点で常歩、F点から手綱を伸ばして…「そこ間違ってないー?」「ありゃっ? そうだっけ?」「3湾曲でしょーが」あ、1周飛ばしてた。
「いいや、入場からやり直してきな」というわけで、入場からやり直し。今度はX点からちゃんと速歩で発進、でも斜め手前変換で思ったほど伸びないや。
A点から「そこから3湾曲だからねー」と言われながら、速歩で3湾曲。「はい、そこでF点より先を狙う」1湾曲目と2湾曲目の間で馬体を真直にし、中央線上で、「いち、に、さん」と口でリズムを取りながら(ほんとは馬場内で口きいちゃダメ…)3歩直線を入れてから、2湾曲目のE点へ。あ、ほんとだ。これくらい直進を入れれば、無理なくE点に向かえるじゃん。

C点から長蹄跡で中間速歩。さすがにコスモに比べればよく伸びるJR。今度こそA点で常歩に落とし、F点から斜め手前変換、線上は手綱を伸ばした常歩。「そこでいっぺんに伸ばさないようにね、コンタクトできなくなるから。すこしずつ」と、背後からO先生の声。X点まではすこしずつ伸ばしたけど、この先はまたすこしずつ手綱を絞っていかないと。
ほとんどX点を通過しないよれよれの常歩、H点からもうまく蹄跡に入れないし。しかもJR、あんたもう駈歩したくてうずうずしてるね? C点から駈歩だということだけはよーく分かっている彼(3級経路もそうだったし)、C点でほとんど私の指示をまたず駈歩に。駈歩が出やすくて楽じゃあるけど、それでも困るんだがなー。A点とC点入れ替えたらどうするんだろうな、コイツ。
先週言われたとおりに、輪乗りと蹄跡がぶつかるポイントではなく、それよりすこし外側を狙って駈歩。JRは体がでかいので、輪乗りが小さくなって困るということはなさそうだけど、20mよりでかくなっちゃう可能性はありそうだな。

輪乗りから、駈歩で蹄跡行進。「ちゃんと隅角攻めて。大丈夫、KYOKOさんなら出来る」出た、N子先生のアメとムチ。ムチは文字通りムチかハイキックが飛んでくるけど(笑)、突然こうやっておだてられると自分でもその気になっちゃうんだよねー。単純な私。
隅角はそんなに攻められなかったけど、M点で外方のハミを譲り、内方もそれに合わせるようにして随伴すると、駈歩が伸びていきます。あぁ、君の駈歩は伸ばしやすくて面白いねぇ。わはは、このままF点で落とせなかったらどうしよ。
駈歩のまま隅角に突っ込む感じになったので、そこの隅角はずいぶん深く回れたのですが、そこからがまずかった。うまく方向転換できずに、A点のパイロンの外に出てしまいました。「あー失権! 何をしとるかっ(笑)」とN子先生の爆笑を買いつつ、「えぇと、失権したので途中からやり直しますぅ」「行ってこい」ということでやりなおし。

手前を換えて、左手前の駈歩でも発進は簡単だし、伸ばすのも簡単だけど、K点で中間駈歩から尋常駈歩に落とすとき、落としすぎて速歩に。しまった。
ふたたび斜めに手前を換え、蹄跡で常歩に落として、C点から今度は速歩発進。あ、馬が駈歩しようとしたなー。さっきから2度もここで駈歩発進してるから、そりゃ覚えちゃうよね。ここできちんと速歩を出すことも大事なのかもな。
経路の一番最後、B点から半巻き乗り。あららら、このままじゃX点通り過ぎちゃうよ。本当はXからGへ直進ですが、X点を少し通り過ぎてしまったため、クエスチョンマークのようないびつな半巻き乗りに。「次のポイント見るの遅すぎー。その馬でっかいから、でっかい馬はまとめるのが大変だからね、気を付けて」。

Sさんとコスモが経路を踏んでいる間、待機馬場でフラットワーク。最初に言われたように、常歩から駈歩、駈歩から速歩の練習をしてみますが、なんか機嫌の悪そうな駈歩だこと。首を下げて走ろうとするの、この馬では珍しいんだけどなぁ。
Sさんの経路練習が終わったようなので、交代して馬場へ入場。X点で停止、敬礼して速歩発進。「その馬、左の口が固いからねー」「左? はい」と返事はしたけど、左の口が固いって聞いても対処法が分からないよー。
2度目の経路、速歩部分はさっきと出来はそう変わらないと思ったのですが、左手前の中間駈歩〜K点で 尋常駈歩で、また失敗して速歩に。その次の隅角から駈歩発進しようとすると、ちょっと失敗して外にふくれてしまいました。いかん、このままじゃまた馬場の外に出ちゃって失権じゃん。
かなり無理矢理な感じで蹄跡に戻そうとしたのですが、目の前にA点のパイロンが。できればこれを内側に避けてくれれば、このまま蹄跡に戻れるんだけどな。私は内側に入れたかったのですが、JRは外側に逃げたかったらしい。えーい、という感じで、JRが前肢でパイロンをぶっとばしました。失権どころじゃないじゃないよ…。

Sさん&コスモと交代、どうもJRのイライラがつのってきたような気がするので、これはいっぺんリセットしたほうがいいだろうな。とにかく手綱を伸ばし、沈静化のつもりでのんびり歩かせます。
コスモの経路が終わったようなので、手綱を持ち直して速歩。さっきよりは素直に出る感じ。そこでN子先生が「KYOKOさんどうする? 馬とりかえる?」と、Sさんとの乗り替わりを指示してくれようとしたのですが、「せんせーい、もう1回JRでやらせてください。もうちょっとな感じがするの」と申告すると、N子先生はちょっとずっこけて「じゃあもう1回ねー」。
リセットの成果か、最初の速歩部分はけっこう落ち着いて回れているかも。ですがC点から駈歩発進をしたとたん、[走るぜー!]という勢いで、もっていかれる感じ。蹄跡に行きたがるので、輪乗りも大きくふくれてしまうし、蹄跡に出たら出たで勝手に中間駈歩になるし(それはそれで面白いんだけど)。
それでも右手前はどうにか回ってきたのですが、左手前ではもっともっていかれる感じで、こりゃ経路どころじゃないや。えぇい、そんなに走りたいならいったん走らせちゃうか。もっていかれるより、自分で伸ばしちゃったほうが安全だ。
「先生、ちょっとコイツ走らせてきまーす」と、駈歩を伸ばさせて馬場を2周。もうこのくらいでいいかね、JR。適当なところで速歩に落とし、経路を途中から踏み直し。やっぱり動きはでかいけど、さっきよりは落ち着いたかな。

ここで馬をとりかえて、コスモに騎乗。乗り替わろうとしたら、コスモがすこしぱたぱたしたので、コイツもちょっと落ち着かないのか。いやはや。
コスモでもう1度経路を踏みます。JRの大きな歩様に慣れてしまったところでコスモに乗ると、コスモの動きってちょこちょこしてるなぁ。馬場に入場するところや、斜めに手前を換えるところは、JRよりもよれる感じ。速歩も伸びない。
右手前で駈歩発進、コスモはこっちの手前が得意なはずなのに、発進はいまいち。でもとにかく駈歩を出し、輪乗り。輪乗りの前半はきれいにまとまるのですが、X点を過ぎてからが小さくなってしまいます。
左手前はもっとひどくて、もうC点の手前から、肩から逃げ始めている。C点でなんとか駈歩発進しようとするものの当然出なくて、そのまま内に切れ込んでいき、輪乗りの中央あたりでどうにか駈歩に。そこから先はポイントを拾おうとしたのですが、左手前の駈歩はどうしても焦り気味になるコスモ。斜め手前変換ではしっかり踏歩転換されてしまうし、なんだかバタバタのまま、B点で最後の半巻き乗り。ここだけはうまくいくんだよなぁ、コスモだと。

Sさんと交代して、SさんがJRで経路へ。それが終わったところで、N子先生が「KYOKOさんどうする、もう1回やるー?」と言いますが、もうレッスン終了時間を過ぎています。「先生、でももう時間だし」と言うと、「あそっか、気づかなかった。じゃあこのへん(C点)でさ、左手前の駈歩だけでもやってみる?」「はい、やりたいです」今コスモで踏んだ経路で、最も納得行かなかったところではあるし。
左手前で常歩、C点付近に行くと「この馬の左手前は、そこで無理矢理内方姿勢とか考えないほうがいい。それよりも、真っ直ぐ駈歩発進することを考えるの。いきなり輪乗りに行こうとしないで、あそこの隅角目指して駈歩するつもりで発進してみな」「はい」そこで駈歩発進すると、さっきはあんなに内に切れ込んだのに、今度はスムーズに駈歩が出ました。「おお、ほんとだ」「でしょ」。
「やっぱりSさんもコスモのほうがいいって」とN子先生が言うので、「そりゃーそーでしょー。私もそう思います」「でもね、KYOKOさんの経路だって、JRで踏んだにしては悪くないんだよ。でっかい馬はまとめにくいからね、それが難しいの。あと、極端に口向き悪いからねぇ、あの馬」。

と言っても、コスモにもJRにも一長一短あって、コスモは伸びにくいけど、JRは伸ばすだけなら「伸びた!」という実感があって面白い。だけど、JRの駈歩をつめられたらもっと面白いのになぁ。でもゼッタイ手綱なんかでつめるんじゃないハズなんだ。「あの馬どうやったらつまるんですか?」と聞くと、I野先生もN子先生もあっさりと「騎座だね」と口を揃えて言うし。ふぅ。それができたら私、もっといいライダーになってますぅ(泣)。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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