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(2004.5.29 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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いきなり夏日になった土曜日、いつものように日の出へ。今日は11時に部班レッスンと、16時から馬場レッスンを入れています。倶楽部に到着して配馬表を見ると、11時はジュンヨー、16時はダンス。最近、馬場を踏むときのお相手はほとんどダンスくんだなぁ。
10時半から、ジュンヨーの馬装に向かいます。今日のレッスンはなんと7頭、馬繋場が混むことは必至なので、さっさと馬装終わらせないと。すでに馬繋場は満杯な感じで、仕方がないのでふだんはあんまり使わない一番奥の馬繋場を使うことにしました。ここは入り口が狭いので、体のでっかいジュンちゃんには向かないんだけど。

馬繋場が混んで、ついに馬の準備をしようにも馬を馬房から出せない人が出てきたので、急いで準備をしてジュンちゃんを馬場に出します。時間的にはまだだいぶ早いんだけど、ジュンちゃんは下乗りもされていないし、早めに出て常歩でほぐすくらいしたってバチは当たらないだろう。
N子先生が出てきて騎乗の補助をしてくれて、「ちょっとあっち(初心者向けに小さく区切った馬場)に出て、常歩でのんびり歩いてて」ということで、そちら側に出ました。大きいほうの馬場ではウィンダムを調馬索で回すらしく、「近くにいると危ないよー」とI野先生が言っています。
特に馬に対しては気が強いウィンダムにケンカを売られたくないので、「はいはいジュンちゃん、あのヒト怖いからあっちに行ってようねー」と急いで隣りの小さい馬場に出て、手綱を伸ばし気味の常歩でのんびり歩かせます。でもちょっと重いな。馬場の外から見ていたAさんが「鞭いるかい?」と言ってくれたので、お願いして短鞭をもらいます。

ウィンダムの調馬索が終わり、他の馬の準備も出来たようで続々馬場に出てきたので、N子先生が「ジュンヨーもこっちおいでー」と言うので大きい馬場に戻ります。そのまま蹄跡を、今度はしっかり常歩で歩かせていると、「いったん入ってきてー」ということなので、馬場中央へ。
「先頭ジュンヨーで…あ、違うな、先頭はコスモにしよう。その後ろジュンヨー入って」ということで、コスモの後ろに続いて蹄跡へ。あらー、今日は7頭もいるから2班に分けるかと思いきや、7頭ぜんぶ一緒にやるんだ。2〜3頭部班が普通な日の出では珍しいことです。コスモ、ジュンヨー、ダンス、ロッキー、アルフォンス、モンブラン、ウィンダムの順で蹄跡を常歩。鞭をもらったのに、やっぱりジュンちゃん重い。前にいるのがコスモなのに、置いていかれるってことはないんじゃないの、ちょっとぉ。

速歩に移行、これもなんだかニブい。一発で出て欲しいんだけど、なんか鞭を使って2〜3歩かけてやっと出ました、って感じ。軽速歩をとって脚を入れていきますが、なんか反応が今ひとつ。少し肩に鞭を入れて(でも短鞭を肩に入れるの下手なんだよね)前に出していきます。
7頭部班にはちょっと馬場が狭かったからか、手の空いているスタッフや会員さんたちがラチを撤去しはじめました。ちょうどそれを視界にとらえた先頭のコスモが、ラチが動いたことにビビってぱたぱたと軽く暴れました。と、コスモにつられて、ジュンヨーも前肢をばたつかせるではないですか。へ? めったに物見をしないジュンちゃんが、珍しいこともあるもんだ。でもジュンちゃんだから、これ以上暴れたりはしないことが分かっているので、「はいはい、なんでもないよー」と、そのまま速歩を続けます。「これがあるからねー、コスモの後ろにジュンヨー入れたんだけど」とN子先生。やっぱりそうですかぁ。そういう意図じゃないかと思ってはいたんだけど、ジュンヨーも物見するとは計算外だった。

ふつうに速歩や軽速歩をしているのですが、まぁ目の前にいるコスモがぱたぱたするのはいつものこと(おいおい)として、今日のジュンちゃんはいちいちそれにつられて物見する。普段はまったく物見をしない子なのに、珍しく挙動不審だなぁ。ちゃんと前に出したら、物見しなくなるんだろうか。
各個に巻き乗り、これだけの頭数なので小さく巻かなければいけませんが、ジュンちゃんで小さい巻き乗りをするのは難しいのだ。そもそもこの子の場合、方向転換もちょっとやりにくいのだけど、とにかく巻き乗りに進入はできた。できたけど、後ろ(巻き乗りの途中で目の前になる)のダンスくんに近づきすぎて、ダンスくんに耳を絞られてしまい、ジュンちゃんも軽く耳を伏せて常歩に落ちてしまいました。
「だ〜れ、常歩してんのは〜」とN子先生に怒られてしまったじゃないか。

速歩と軽速歩で走っていると、なんだか突然歩様がおかしくなりました。跛行か? ちょっと肩をかばっているような、ヘンな走り方。N子先生に聞こうと思っていたら、「KYOKOさん気にしなくていい、そのまま前に出しなさい」と先に言われました。特に無理な動きをさせたわけでもないし、もっとちゃんと動かしたら治るかな。ウィンダムあたりだと、のたのた走ってるときのほうが足をひきずってることがよくあるし。
しばらく走っていると、だんだん気にならない程度になってきました。なんだったのかよく分からないけど、レッスン後にN子先生が言うには「あたしにもよく分からない。駈歩する前だったから、どこか傷めたというんでもなさそうだったしね。あの馬のクセと思うしかないかもね」ということでした。

なんだか隅角ごとに止まりたそうなジュンちゃん、そろそろボロがしたくなってきたな。でもボロがしたいと言ってから、本当にするまでに時間がかかるので、そのまま鞭で前に出します。
ついに何度目か、ジュンちゃんがぴたっと止まってしまいました。後ろのWさんが「ボロですよ」と教えてくれたのですが、「ボロくらいで止めるわけにはいかないんだよぅ」とジュンちゃんに鞭を入れたそばから、N子先生の声が飛んできました。「あなたはそのくらいで止めてちゃダメ! 競技だったらボロなんかで止まっていられないでしょっ!?」ほらぁ。今日は夕方に馬場レッスン入れているから、こういうツッコミが入ることは分かってたんだ。

斜め手前変換の途中、X点で鞭を持ち換えようとしたら、するっと鞭が落っこちてしまいました。わぁしまった。少しは前に出るようになってきたけど、「もっと前に出せ」と指示された場合に、鞭がなくて大丈夫なのかしら。でも鞭落としましたってN子先生に言ったら、「そんなの落とすほうが悪い」って言われそうな気もするし(だって障害競技だったら、鞭落としたら失権だし)。
しばらくそのまま走っていたのですが、各個に巻き乗りのときにまたも常歩に落としてしまい、N子先生が「何で常歩に落としてるの! 鞭使ってもいいから、前に出す!」と言ったのを機会に「先生、鞭落としちゃいました〜」と言ってみます。「何? どこで?」「斜め手前変換のとき、えっとー、X点のちょっと先です」私のうしろのWさんもそれを見ていたらしくて、「あのへんです」と口添えしてくれました。
N子先生がそれを拾いに行ってくれて、私のところに持ってきてくれましたが、速歩から常歩に落とす号令は出ないんだよなぁ。ってことはなんだ、速歩のまま鞭受け取らないとダメなのかしら。ふだんならジュンヨーは物見をしない子だから問題ないけど、今日のジュンちゃんはちょっと挙動不審だからなぁ。でも私が動じなければジュンちゃんも動じない、はずだ。たぶん。
とりあえず手綱を外方の拳にまとめ、内方でN子先生から鞭を受け取ります。心配したほどにはジュンヨーは物見せず、あー良かった。

左手前の常歩から、「先頭から1頭ずつ、駈歩。後ろはそのまま常歩だよ」でもジュンちゃん、前の馬が出て行くと自分も行きたくなっちゃうんだよね。あらかじめ抑え気味にして、コスモが出て行くのを見送りますが、案の定ジュンヨーも行きたがって、速歩が出そう。でもこれをうまく抑えてためれば、駈歩がうまく出るかも。
コスモの駈歩が終わったので、次は私とジュンちゃんの番。あっしまった、やっぱり速歩出ちゃった。でもそんなにイケイケにはなっていなくて、すぐ常歩に落とせました。「何やってるの、一発で出しなさい」とN子先生に怒られながらもう一度駈歩発進。よっしゃ出た。

あっやば、今日は棒拍車にしてるから、拍車刺さないようにしないと。つま先が外に向かないように気をつけながら、そのまま駈歩。「そこで駈歩のまま巻き乗り」で、巻き乗りに入ろうとしたら、円の頂点に届く直前くらいで速歩に落ちてしまいました(ジュンヨーは横向きにすごく硬い馬だから、駈歩巻き乗りは難しいよとみんな言ってくれるけど)。
「駈歩でしょ」と先生に言われて、ふたたび駈歩発進しようとしますが、今度は速歩が出る。止めて、もう一度駈歩発進しますが、やっぱり速歩。「1歩でも2歩でもいいから、駈歩出しなさい」うーん、また折り合いがつかなくなってきた。何度も駈歩発進に失敗しては速歩になり、それを常歩に落として、とやっているうちに、前の馬に追いついてしまった。「KYOKOさん、もういい、そのまま常歩で後ろにつきなさい」と言われたので、馬繋場から見ていたスタッフKくんに「見捨てられたよぉ」と訴えていると、「ジュンヨーはあとでもう1回やるからね!」とN子先生の声が飛んできました。にゃはは。

全頭がそれぞれ駈歩か軽速歩で単走し終わり、いったん隊列を整えて速歩。半巻きして右手前に換え、再び先頭から1頭ずつ駈歩します。
コスモが終わって、次は私の番。右手前だとなおいっそう駈歩が出にくいジュンちゃんだけど、頑張ってどうにかしないと。駈歩発進、案の定速歩が出てしまい、止めてやり直し。次の発進では、やっぱり速歩になりそうだなーと思って止めようとしたのと、ジュンちゃんが駈歩を出そうとしたのが同時。ごめんジュンちゃん、今のは私が悪かった。
「鞭使ってでも何でも、とにかく出しなさい!」とN子先生に怒られながら、ようやく駈歩発進に成功。右手前は出にくいけど、出るとかなり前に行くんだよね。前の馬に追いついたところで、常歩に落とします。

ふたたび隊列を整えて、速歩と軽速歩。駈歩のあとは割とイケイケにしちゃうことが多いのですが、今日は全然イケイケになってない。ということは、やっぱり重かったのかな。
結局レッスン終了まで、一度も各個に巻き乗りを速歩のまま終わらせることができなかったし。頭数が多くて馬間が狭かったから、どうしても他馬にぶつかりそうになって常歩に落ちる(あるいは私が落とす)ということはあったんだけど。後でN子先生に、「部班でああいうことになったら、絶対自分の馬を止めちゃダメだよ。他の馬を蹴散らすくらい強気で行かないと」と言われてしまいました。それって弱気な私にはけっこう難しいかも…。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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