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(2009.9.26 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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昼休みに半自馬グレイトに乗って前に出せずにいたら、N子先生が少し教えてくれたのでちょっとマシになりました。
これを復習するためと、グレイトの運動のために夕方もう一度乗ることにしましたが、なかなか馬場が空かず、結局ぐーちゃんを連れて馬場に出たときにはあたりが薄暗くなっていました。

まずは常歩で、鞭と脚で内方の肩と外方のトモをはじきながら、8の字乗り。いまにも速歩になりそうな常歩で動かすことがポイントのようなのですが、それってもう常歩だけで息が切れる。
けっこうしつこく常歩をしてから、速歩、駈歩とやって、少し前進気勢が出たかなぁ、というところで再び常歩。
するとクラブハウスからN子先生が出てきて、「違うんだよ、常歩は1秒1歩。ちょっと貸してみな」って、今日は先生、だいぶ調子が悪そうだったのに、乗ってくれるの?
「うれしいけど、先生大丈夫なんですか?」「大丈夫じゃないけどさ、常歩だけな」と、グレイトにまたがって常歩を始めた先生。チャップスもはいてないのに、なんでそんなに馬が前に出るんだ、と食い入るように観察します。でも、先生がやってもなかなかハミ受けが完成しないあたり、ぐーちゃんも相当ハミを受けにくくなってるのは確からしい。

もうあたりは夜の暗さなのに、背中を汗がたらたら流れます。
常歩だけ、と言いながら速歩までやってくれたN子先生、「すぐ乗って動かしな」と下馬したので、先生に足上げしてもらって騎乗。なんか動きそうな気配なので、「速歩でいいですか」と聞くとOKだということで速歩。明らかに自分で動かしていたときより動きがいいのですが、ラチ外にいるN子先生のそばを通るたび、びしゃっとトモに鞭を入れられている気配がする。2度目からぐーちゃんは近寄りたくなさそうでしたが、わたしが「うるさい、行きなさい」と言うので、仕方なく行くと、やっぱり通りすがりにびしゃっとやられる。
昔はわたしもいっしょにビビっていたものですが、今となっては鞭が入る瞬間を見計らってひざを開け、前に行かせようとするくらいになりました。

えんえん8の字乗りをしたあと、蹄跡に出て歩度を伸ばします。顎を譲りきるところまではいかないけど、動きの重苦しさはほとんどなく、駈歩へも楽に移行できます。
「拳は低く! 拳の高さとキ甲の高さは反比例するよ! 自分の股のなかに、全て納める気持ちで乗れ」と言われ、極力拳を下げ、ただしひじを突っ張ったり、前傾しないように気をつけながら前へ。しばらく必死で動かしていると、確かにキ甲が少し上がっていたかも。
この「キ甲が上がってきた」と思うときの感覚が合っているかどうかはわからないんですが、馬の肩の出方が楽になって、そのくせ後ろから来る力もちゃんとある、というのが内股に伝わってくる感じ。そこから停止をすると、ピタッと四肢のそろった停止ができます。

そのまま手綱を伸ばして沈静の常歩をしていると、N子先生が「試しにすーっと手綱を持ち直してごらん」というので、脚で前に出しながら手綱を持ち直すと、わりときちんとハミを受けます。
そこからしばらく常歩で前に出し、「手綱をすっすっと肩に合わせて伸ばしてやれ」と言われた通りにしてみると、ほかに何もしていないのに大きな動きの常歩で前に出る。
思わず「おお!」と感動すると、先生が「手綱伸ばしたときに、そうやって馬が首を下に下げていくのがホントなんだよ」と言います。「あ、ハミを追わせるってこと?」「正解」なるほど、ホントはこれを経路の中でできなきゃいけないんだな。

すっかり日が暮れたなか、最後にきちんとした速歩ができれば終わり、と思って速歩を出してみると、これがいきなりいい速歩! しっかりハミを受けているし、トモから力が伝わってくる感じ。これが試合でできれば最高にいいんだけどなぁ。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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