(2009.9.26 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
日の出に到着すると、配馬表のボードに「みなさんお世話になりました JR」のメッセージと、おじぎをする馬のイラストが。O先生が描いたものに違いなく、聞いてみるといろいろあって、ハイセイコーJRが千葉の乗馬クラブに引き取られていったそうです。
その代わり、というわけではないですが、大井競馬を引退したばかりの牝馬が新しく仲間入りしていました。ちょうど馬繋場にいたので見に行ってみると、今朝、大井の厩舎から来たばかりとあって、さすがに馬体はピカピカで、あちこちなでくりまわしてみても、痛いところはなさそう。威嚇するでもなく、じーっと人のことを観察してるあたり、けっこう気が強いのかも、と思うけど。
さて、今日も昼休みに半自馬グレイトに騎乗。ぐーちゃんはどうもこの夏やせたというか、せっかくつけたはずの背中やたてがみ周りの筋肉が落ちてしまったのが気がかりです。その筋肉を戻すにはハミを受けさせて(＝背中を使わせて)運動させるしかないと思うのですが、ハミを受け続けるためにはそこの筋肉が必要、という悪循環。
ぐーちゃんは、力ずくでハミを引っ張ると逆に反抗して頭を上げて突っ張る馬なのですが、どうもその傾向が強くなってる。それでも数週間前はY先生のゴムが効いたのですが、ここのところゴムをつけていてもあまりハミを受けないうえ、最初からゴムをつけてしまうとトモの動きが短くなってしまいます。
ハミから形を作るからそうなるのかと思い、最初はゴムを外して手綱長めで動かすことにしました。
常歩でさんざん巻き乗りと輪乗り、斜め横足、肩内、腰内と入れてから速歩に移行してみたのですが、やっぱり後肢の動きが短い。トモをストレッチさせるために巻き乗りを多めに入れ、肩を動かすために斜め横足で伸ばしながら肩にムチを入れ、と考えて運動しているつもりなのですが、少しずつしかほぐれず、おおむねピッチ走法のまま(考えてみたらこいつ、競馬時代はダートの短距離だったんだよね…)。
いっそ駈歩で前進気勢をつけるか、と駈歩にしても、後肢が入ってこないのでキレイなリズムになりません。一度、びしゃっと片手ムチをくれてやって、ようやく普通の駈歩になったかなーという感じ。
しばらく駈歩と速歩を交互にやったり、シンプルチェンジを入れたりしてみましたが、なかなか動きが良くなりません。いっそ座り込まないほうが後肢の動きを邪魔しないのか？ と思い、駈歩から2ポイントにしてみました。もともと2ポイントはめったにやらないのですが、あとから良く考えてみたら、ぐーちゃんで2ポイントの駈歩をやるのはこれが初めてだったかも(速歩ではときどきやるんですけどね)。
2ポイントで前に出してから、ちょっと経路を回ろうというもくろみでしたが、2ポイントでも3ポイントでもあんまり変わんないや…。蹄跡を1周して、速歩に落として3課目Bの経路を回ってみました。
しかし、歩度を伸ばそうとしても、なんだかピッチが上がるだけで歩度が伸びない。うーん。かろうじて最後の中間駈歩だけ、少し伸びたかな？ と思いきや、反対手前だった…。
経路を踏み終わったとき、クラブハウスのベンチから「常歩から前に出してないとダメよ」とN子先生の声。あとで聞くと、わたしが2ポイントしているのを見て「相当行き詰まってんな」と思って出てきてくれたそう(ありがたい…)。
小さい馬場に移動して、常歩で前に出すようにしていると、「外方きっちり持って、内方の肩が上がると同時にびしゃっとムチをくれて、同時に外方脚もがつっと入れろ。何があっても速歩にさせるな、速歩になる寸前の常歩維持」つまり、内方の肩と外方のトモを同時に前に出させることで、歩幅を大きくさせるということらしい。
常歩とは言え、８の字乗りをしながらこれをやれと言われると、けっこう大変。はて、鞭が外方にある場合はどうすんだ？ と悩んだ瞬間、「鞭で外方のトモをたたいて、内方脚で肩をはたけばいいでしょ」と指示が飛びます。
馬が、もう辛抱できません、と速歩しようとするのを、外方のハミと座骨で抑え、常歩を維持します。これで少しはハミを受けてきたのですが、まだ顎を譲るというほどではない。
先生の指示でようやく速歩にして、「拳低く、サドルホルダーの付け根より低くしてしっかり持ってろ！ 譲るんじゃないぞ！」と言われるのですが、手綱をしっかり持ったうえで拳を下げると、うっかりすると前傾しそうになる。じゃあどうすんだ、と自分で考え、前でなく上を見ていれば前傾しないはずだと思い至りました。
どうにかこうにか、少し譲ってきたかな？ というところで、ぐーちゃんの歩様がだいぶ大きくなってきました。やっぱり、背中を使うこととハミを受けることはリンクしてるんですよねぇ。
この日はずいぶん暑く、N子先生の補習のおかげで少し長めに乗ったので、ぐーちゃんを丸洗いして夕方まで休ませることにしました。もう、今年はこれで洗い納めかも。
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字：貸与馬、青字：自馬)
