(2007.9.11 恵庭・ホースガーデンMURANAKA)
自衛隊さんの演習にかち合い、ちょっと足止め中。
少し早めに到着すると、ムラナカさんはいない様子。外乗にでも出ているのでしょう。ここはムラナカさん1人でやっているので、これもよくあること。勝手が分かっているので、放牧地にいる仔っこをかまいながら待たせてもらいます。
ほどなくして、ムラナカさんが外乗から戻ってきました。ムラナカさんが先導で乗る雪柳ちゃん、わたしが乗せてもらうことの多い鈴姫ちゃん、相方がよく乗る和姫ちゃん、みんな元気そうです。
しばらく休憩してからでもいいと思っていたのですが、ムラナカさんが大丈夫だというので、すぐ出かけることになりました。騎乗して、ムラナカさんが「これくらいかな？」と合わせてくれた鐙は、わたしにはずいぶん短いよう。
わたしは鈴姫に乗ってムラナカさんのすぐ後ろ、相方は和姫に乗って最後尾で敷地の外に出ます。いつもの草地を抜けて川沿いの道に出る途中、できている道を少し外れたがる鈴姫。初めて乗ったときには先導馬を抜くんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたけど、今はただ足元の石が気に入らないだけだと分かってる。どさんこは足元も爪も丈夫だけど、鈴姫は蹄底に石が当たるのがキライらしいのです。
上り坂でムラナカさんが速歩を出すと、すぐに鈴姫も速歩になりました。どさんこ特有の側対速歩(右前と右トモ、左前と左トモがセットで前に出る。軽種だと右前と左トモ、左前と右トモがセットですよね)の乗り心地は楽ちんなので、軽速歩もへったくれもなくそのまま座って速歩。でも速歩だと鈴姫ちゃんはあんまりスピードがのらず、先導の雪柳ちゃんに置いていかれがち。
じゃあ駈歩出しちゃいな、と腹を蹴っ飛ばすと、鈴姫ちゃんはあっさり駈歩になって雪柳ちゃんに追いつきました。しかも、追いついても駈歩のまま。いや、鈴姫のクセを知ってるからやってるんですが、この子はどさんこのくせに速歩より駈歩のほうがラクらしいのです。普通はどさんこってあまり駈歩したがらないらしいんですけどね。
小さなダムのわきを通り、小さな道を下るところで、鈴姫が[アタシこんなとこ降りないもん]と言い出しました。アンタいつも通ってるんでしょうが。ワガママするんじゃないよ。
馬を回してもう一度通らせようとすると、今度は後ろにいる和姫に[アンタなんでアタシの後ろについてきてんのよっ！]と突っかかっていきます。でも和姫も[アンタこそなんでアタシの前歩いてんのよっ！]と負けていません。あんたたち、要するに仲いいんじゃん？(笑)叱りとばして下り道に入らせます。
速歩と常歩で林を抜けて広い道に出ます。すると足下の土にたくさんのキャタピラの跡、そしてその先にはジープや装甲車(らしきもの)。ここは自衛隊の演習場に近く、以前にも空砲を聞いたことがありますが、出くわしたのは初めてです。
もう演習が終わって移動するところだったようなので、その場でしばらく待つことにしました。でもこれだけのでっかい車が目の前でぞろぞろ動き出すと、いくらどさんこでもビビるんじゃないかしら。まぁ鈴姫ちゃん程度ならちょっとくらい暴れてもどうにかできると思うけど。
そんな心配をよそに、動き出した装甲車にビビっていたのは雪柳ちゃんだけで、鈴姫ちゃんも和姫ちゃんもとくに驚いた様子はありませんでした。
装甲車がいなくなったので外乗を続けると、今度は橋の向こうからたくさんの装甲車が列をなしてやってきました。この橋はそもそも自衛隊の専用道路だそうで、こっちが使わせてもらっている立場ですから、待たざるをえません。ここでも雪柳ちゃんは驚いてパタパタしていましたが、鈴姫と和姫はどこふく風で草を食べていました。
大きいバイクがやってきたときだけ、さすがにムラナカさんが「あれは急に大きい音がしたりするから、ちょっと手綱控えてて」と言い、手綱を控えて何かあっても対処できるようにしておきましたが、バイクはおおきくふかしたりしないでくれたので、問題ありませんでした。
さて、このコースに出たからには、川渡りをしなければ気がすみません。前日の雨もこのあたりには影響がなかったようで、水量はあまり多くありません。
昨年は鈴姫に途中で道草を食わせなかったため、川に入ったところで鈴姫がキレて川面をたたきまくった(笑)という事件があったので、今年はある程度道草も食わせています(止まらなければね)。でも「今年もばっしゃんばっしゃんやるかなー」とわたしがつぶやくと、ムラナカさんが振り返って「今日はやらないと思うよ」。その言葉通り、鈴姫ちゃんはワガママをすることなく川を渡りきり、水際を上りました。
1時間半の外乗を終えて、そのあともムラナカさんとしゃべりまくり。危うく帰りの飛行機に乗り遅れるところでした(笑)。
だいたい毎年同じコースで、馬も同じ馬に乗ってるんですけど、毎年違った顔があるムラナカさんちの外乗。来年も絶対行くでしょうね。
ここに来たらやっぱり川渡りをしなければ！
