| ←462鞍目 | 試合・調子に乗ると (2007.12.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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今日は八王子乗馬倶楽部(以下HRC)で八王子市乗馬大会で、わたしは3課目Bに出場していることにしています。半自馬グレイトを連れていくことも考えたのですが、馬インフルエンザのからみで連れて行ける状況になく、先方の貸与馬で出場することになっています。 前日、HRCから来た連絡によると、わたしの騎乗馬はアモン。もう1課目のころから何度か乗せていただいている馬で、もはやHRCでの愛馬と言っても過言ではない。ただ、ハミ受けに持ち込みにくいことと、重いことが欠点かなぁ。 前夜から日の出近くの宿に宿泊しているのですが、夕方から強い雨が降り出しました。雨は翌朝、つまり試合当日の朝まで続き、O先生が宿まで車で迎えに来てくれたほど。先生といっしょにHRCに出かけるころにはなんとか雨はやんだのですが、当然のことながら馬場はぐちゃぐちゃ。 HRCに到着してみると、こちらもやっぱり馬場は一面水が浮いていて、しかも晴れてきた日差しに照らされて鏡のよう。いやー、今日は物見しない馬で助かった。 顔なじみのI先生に会えたので、今日わたしの担当についてくれる先生(貸与馬の場合、インストラクターがついてくれることになっています)を聞いてみるとD先生とのこと。D先生にも何度か担当してもらったことがあるので、挨拶がてら今日の流れを聞きに行きました。 アモンは今日はまだ誰も乗っていないので、まずD先生が下乗りをしてくれるそうです。わたしの鞍で下乗りしてもらえば早かったのですが、わたしの鐙革はかなり短く(身長150cmのわたしで3穴しか余らない)、背の高いD先生には鐙上げ状態になると思われるので、D先生の鞍で下乗りしてもらい、出番の前に鞍を替えることになりました。 D先生に下乗りしてもらい、いったんアモンを馬繋場につないで鞍を替えます。待機馬場にも頭数制限があるので、自分の出番の数人前になってから待機馬場へ。 騎乗して、まずは常歩。アモンはかなりまったりした馬なのですが、常歩はなかなか悪くない感じ。「じゃあ速歩しましょう。ご存じだと思いますけど、アモンはそんなに軽い馬ではないんですが、最初は脚を圧迫するだけで出してみてください。それで反応しなかったら鞭使っちゃっていいです」とD先生が言うので、最初は脚で圧迫。それで歩き方は元気になったものの、案の定速歩まではいかないので、鞭を使って前に出します。 速歩にしてみると、アモンにしては調子いい速歩じゃないかい。少しサボりたがるところがあるのはいつものことで、ちゃんとリズムを作っていけば、それなりの演技ができるかも。 アモンがハミ受けしにくい馬であるのは確かですが、以前のように天井向いて突っ張らないし、バンバン鞭を使う必要もない感じ。 「このあたり使って駈歩しましょう」というD先生に従い、駈歩発進。あれ、軽い!? 発進そのものはそんなに軽くはないのですが、駈歩が出てしまえばハミが軽いし、誘導もラク。前は左手前で肩から逃げられていたと思うんですが、今日は他馬をよけて巻き乗りするのも実に簡単。 待機馬場の奥の角地が空いたので、D先生の誘導でそっちへ。D先生は好きにやらせてくれたので、シンプルチェンジと反対駈歩の練習をしてみます。うーん、反対駈歩はイマイチ。グレイトだと外方の脚をリズミカルにはたくと維持できるのですが、アモンにはあんまり効かないみたい。 D先生が「積極的に乗れてるし、馬の動きも作れてていいですよ」と言ってくれたので、「乗り始めより、今のほうが馬が動かしやすいです」というと、「それなりにハミ受けてきてますから、馬も指示に従いやすいと思いますよ」と先生。手綱を持ったら即受けるという馬ではないし(グレイトもそうだけど、ちょっとクセがある)、これくらいできてりゃいい方なのかな。 わたしとアモンの名前がアナウンスされ、入場ベル代わりのクラクションが鳴って、いよいよ出番。入場門付近でもう一度鞭を使って勢いをつけ、鞭を捨てて入場します。 今朝までの雨でぬかるんだ馬場に中央線を引いてあるので、そこに水が浮いています。中央線がこんなにくっきりしてたら、よれたらすぐバレちゃうじゃないのさ。 幸いよれることなくX点まで直進し、停止、敬礼。このあときちんと(常歩を入れずに)速歩発進できるか、左手前なので左前肢から発進できるかがいつもハラハラするところですが、今回はうまくいきました。蹄跡に出て、斜めに手前を替えると、線上でちょっとは伸びたよう。 A点から再び中央線に入り、X点で8の字。こう中央線がくっきりしてると、きっちりX点で手前を入れ替えられたかがバレバレですが、なんとかX点に乗ってくれて、悪くない感じ。 斜め手前変換で歩度を伸ばし、蹄跡に入ったら「A点から常歩」なのですが、なぜか手前の「M点から常歩」と思って、常歩に落としそうになりました。瞬時に間違いに気づき、速歩を出したのでほとんど常歩を入れずにすみましたが、思えばこのときから何かがズレていたのかもしれません。 F点から斜めに手前を替えて、手綱を伸ばした常歩。上体を揺すらないように、でも馬を推しながら常歩。わりとハミを追って歩いてるかも(ちなみにここのジャッジは「6」。常歩苦手なので嬉しい)。 手綱を持ち直すところでハミから逃げて上を向かれることが多いのですが、今日はそこまで悪くない。C点の手前から馬も駈歩準備をしてくれたので、楽に駈歩発進。次の隅角は、ここの馬は攻めたがらない傾向があるのですが、今日はけっこう深く攻められる。 15mの巻き乗りが少し小さかったかな、と思いつつ隅角を回り、斜めに手前を換えてシンプルチェンジ。前回この馬に乗ったときはうまく常歩が入らなかったのですが、今日は思ったより悪くない。左手前だと、短蹄跡から長蹄跡に出るときに行き過ぎるところのある馬だから気をつけないとな。うんうん、いい調子。今までアモンくんに乗った中では一番いいんじゃないか。このまま巻き乗りに入って、と。 あれっ? あたし今、何してる? それは全く不思議な感じでした。確信をもって正しく経路を踏んでいたはずのに、突然自分がどのあたりをやっているかわからなくなったのです。 それでも馬は駈歩しているので、次どうするかを決めてあげないといけないのに、わたしが自分の現在地を把握してないからナビのしようもない。ビデオで見ると、わたしが迷っているから馬も迷っていて、歩様が自信なさそうになってるんですよね。 巻き乗りから蹄跡に戻っても、まだわたしには現在位置(というよりはタイムライン)がわからない。さてどうするかなぁ、ともう一度巻き乗りに入ったところで、経路違反のクラクションを鳴らされました。むしろ、このクラクションを待っていたようなもので、経路違反と認められてしまえば、どこからやればいいか審判に聞きにいける。 「でもさ、良かったじゃん」とN子先生。あれ、怒られるんじゃなかったの? 「だって脚ぱたぱたしてないじゃん」そう言われれば、今までの自分の演技をビデオで見た印象に比べて、脚が外にバタバタしてない。「だからアモンが前に出せてるんだよ」とN子先生が言えば、Kくん先生も「馬のリズムはすごくいいですよね」と言ってくれました。Kくん先生は最近日の出に来たばかりで、わたしが今までどんなにアモンを前に出せなかったか知らない人だから、そういう評価は貴重。 「しつこく鐙結んで練習した甲斐があったじゃん。良かったね」自分の印象としては、以前よりもかなり目線が上がってるようです。「だから隅角攻められたんでしょ」「あ、そういうこと?」「下見てたら攻められないからね」 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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