←518鞍目 | 519鞍目・鞭の使い方 (2008.8.30 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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いわゆる「ゲリラ豪雨」が続く関東地方、土曜日の今日もかなり怪しげな予報。わたしが乗る昼ごろが一番降水確率が高そうなのですが、それより前の時間で馬場が空いているわけでもないので、やっぱり昼休みに乗ることにしました。 半自馬グレイトに早飼いをつけようと馬房に行くと、わたしの足音を聞きつけて「ぶふーっ!」と大声で鳴くぐーちゃん。わたしがいる日は早めに昼飼いをもらえると知っているらしく、いつもこうなのですが、ほかの馬はまだなんだから、ちょっと静かにしててくれないかなぁ。隣の馬房の大介が[なんだなんだ、オレのはないのか]と顔を出してくるので、ヘイキューブ1かけらでお茶を濁すのもいつものことです。 午前中は蒸し暑いくらい日が照っていたのに、いざ乗ろうとすると今にも雨が降りそうな天気になってきました。こりゃさっさと乗っちゃうに限るな。 N子先生としゃべっていて、日の出に調教に来てくれるY先生お手製の長鞭を使ってみたいけど、と言ったら「あたしの使ってみる?」ということで貸してもらうことにしました。Y先生が作る鞭は、わたしが普段使っている鞭より10cmほど長く、芯がグラスファイバーでできているそうで、比べものにならないほどよくしなります。 N子先生いわく、馬をなでるように使うそうなんですが、うまく使えるかなー。 グレイトには今週半ばに別の会員さんが乗ったそうなので、今日は調馬索なしでいきなり騎乗。補助に出てきてくれたNくん先生が、わたしがY先生の鞭を持っていることに気づいたので、N子先生に借りたと言うと、「それ、ぐーちゃんにはけっこう効くかも。行かなきゃ行かなきゃって前に出ますよ」だそうです。 まずは常歩で、いつものように細かい半巻きや巻き乗り、斜め横足などをして馬のトモを動かしていきます。長い鞭を使っているにもかかわらず、期待したほど馬が前に出なかったので、少し鞭を使ってみます。 N子先生からは「指を握る程度で十分」と聞いていたのですが、あまり効いた感じがしなかったので、ついいつも通りの使い方をしたら、ぐーちゃんがポンと後肢を跳ね上げました。あれ、これでは効きすぎなのか。最近は駈歩で鞭を入れても跳ねられなくなっていたのですが、常歩でこれをやられちゃうってことは、この鞭けっこう難しいかも。 速歩に移行してみると、馬の動きはいいような気がするんだけど、なんだか反抗的でもある。この鞭はどういう当たり方をしているのか、ふと気になって鞭の先を盗み見てみると、馬のトモに触れている。しかも速歩のリズムごとに鞭がしなって、ちょんちょんと当たる感じになっているから、こりゃ効くわけだわ。わたしが何もしなくても鞭が当たっているのに、さらに強く使うとグレイトが[なんなんだよ]と言い出すのもわかる気がする(ぐーちゃんはそういうとこだけヘンに気が強いというか、ガンコだから)。 うん、これは「前に行け」とか叱るために使う鞭ではなくて、「ここ使うんだよ」と教えるための鞭なんだろうな。グレイトみたいにトモの左右で強さの違う馬にはもってこいの鞭だけど、そのぶん使い方を考えないといけない、両刃の剣みたいなものかも。 駈歩をしてみると、いつもより多く跳ねております(笑)。それだけ、いらぬタイミングで鞭が触れちゃってるということで、早い話がわたしの拳がブレてるということです。自分の鞭ならここまで影響しないんだけど、借りた鞭はしなりが良すぎて、拳の動きを増幅してふわふわと動きます。これ、使いこなす人間を選ぶ鞭だなぁ。よくせき使いたくないときには、ひざの前に出しておくしかなさそうです。 ぐーちゃんには[なんなんだよう]と言われ続け、鞭を全く使いこなせないまま乗り終えましたが、N子先生は「まあ上出来じゃないの。馬動いてたし」と言ってくれました。まあ、いつもより長くてひらひらする鞭が怖くて動いてくれた感じでしたけどねぇ。 そのままぐーちゃんを丸洗いしようと思ったのですが、雨が強くなってきたのでやめました。 |
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