| ←510鞍目 | 511鞍目・息を吐きつける (2008.7.20 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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今日の2鞍目は、全部のレッスンが終わった17時から乗ろうと思っていましたが、配馬を見ると16時に道路側の馬場(左図で一番左)が空いていそう。そちら側はかなり馬場がデコボコしているのであまり使わないようにしていたのですが、さっき相方がその穴に砂を入れて埋めていたから、少しはマシだろう。 O先生に許可をもらって、15時50分ごろに出せるように半自馬グレイトを馬装。ぐーちゃんは少しうんざりした顔をしていましたが(そりゃ今日は3鞍目だからな…)、仕方なさそうにくっついてきました。 道路側の馬場に出て騎乗すると、Nさんが馬場に入ってきて腹帯を締め直してくれました。どうも昨日からグレイトに右のハミを取ってもらえないので、それを何とかしなきゃなーと思いつつ常歩。すると馬場の外から、「そんなんじゃいつまでたっても右ハミなんか取らないぞ」と、N子先生の声がしました。「しっかり肩内やって、もっていかないと」 最近ずっと、指導なしで乗っていて行き詰まっていたので、さっそく「あたし肩内ってちっともうまくできないんですけど、どうしたらいいですか」と食らいついてみると、「じゃあちょっとやってみな」と肩内を見てもらいました。 肩内がイマイチだったせいか、「それでダメなときはね、外方脚を使ってごくごく小さい半巻きを繰り返すの。内方使うなよ」と先生。馬場の外からでも、このままなし崩しに見てもらっちゃおう(半自馬で指導してもらうとなるとマンツーマンになるので、こんな機会でもないと見てもらいにくいのです。しかもぐーちゃんってば、先生が馬場の中にいると立つか尻を向けるかして威嚇しようとするし…)。 「KYOKOさんの悪いクセは、常歩で座骨が揺れるところなんだよね。股の間から息を吐きつける感じで、馬と会話しなさい」(ホントはもっと「女同士だから言える」直接的な表現でしたが、ちょっとここでは書けませんなぁ)。 「そのまま巻き乗りしてみ。外方脚を使いながら、内方脚はつま先を内に向けて」そんな内方脚の使い方はやったことがありませんでしたが、試しにやってみると、わたしが思っていたよりも小さく回ってくる。さっきまでは、右ハミをなかなか取ってくれなかったので、左手前では少し肩から逃げられる感じがあったのですが(なんとかごまかして持ち込むが)、それがウソみたいに小さく回る。 「速歩で同じようにやってみな」ということで、先生が言うように「息を吐きつけるようにして」速歩を出し、隅角で巻き乗りをしてみます。おわ、ほぼ6mでいけるじゃん。「隅角だけじゃなくて、そこかしこで巻き乗りとか半巻き入れていけ」と言われ、馬場がボコボコしている部分ではあんまりやりたくなかったけどやってみると、巻き乗りで登り、下りがあるような感じで、登るところでは馬が止まりたがる。前進気勢が足りないんだわな、要するに。 手前の違う軽速歩をやってみろと先生が言うので、軽速歩でわざと立つタイミングを逆にして動かします。これをやると外方脚が引きやすくやるのと、先生が言うには「やめたとき、着座位置が変わる」。軽速歩で立つタイミングが逆だと、人馬ともにしんどいんだけど、速歩にしたときに前よりも鞍の前橋近く(=馬に対して作用しやすいポイント)に座れるようになる。 速歩の巻き乗りでは、馬と自分のバランスラインを崩さないこと、外方のハミはしっかりコンタクトして、内方は使わないこと(使うとしてもむにむにと握って柔らかく使う)、ほかにわたしの悪いクセとして「胸を開かない(進行方向よりやや内方を見てしまう)」こと、を何度も注意されました。 速歩から、「そのリズムの中で、馬と会話しながら駈歩」と言われ、駈歩発進。わたしは速歩からの駈歩発進がかなり苦手なのですが(3Bにはあるっちゅーに…)、いつもよりはスムーズにできてるかも。駈歩での巻き乗りも、速歩と同じように外方脚を使い、内方脚のつま先を内に向けてみると、これも8mくらいできっちり回る。 何より、歩ごとに息を吐きつけるようにしていると、わたしの悪い点である内方の肩が動くクセが出ない感じ。そのクセが馬の動きを邪魔しているのだと、つねづね言われている通りなんだわ。 グレイトは右トモの動きが悪いので、左手前では鞭を外側に持つようにして、動きが悪いときにはペシンと使います。駈歩で鞭を使うとき、タイミングを間違うとぐーちゃんは後肢を跳ね上げてしまうのですが、今は先生の指示でタイミングを取っているせいか、馬が集中しているせいか、跳ねたそうな素振りはしても大きく跳ねることはありません。 常歩から、先生が「じゃあもう1回だけ、息を吐きつけながら外方ちょっと握って合図して、」と先生が言うので、これは駈歩をしろということだな、と思った瞬間、ふわっと駈歩が出てしまいました。えっ、今思っただけだよ? まだ先生も号令かけてないし。 でも先生が「よし、それだ!」というので、あながち間違ってはいないらしい。先生が後で言うには、股の間で馬に「準備いいかい?」と話しかけ、いいようだったら「じゃあいくよ」と話しかけるだけで、グレイトみたいな「知ってる(=調教が入っている)馬」は動くものなんだそうです。 「それだと全然力いらないでしょ? KYOKOさんみたいに脚の力が極端に弱い人は、そういう動かし方を覚えなきゃ」 沈静の間も、先生が付きっきりでいろいろ教えてくれたのですが、目からウロコが落ちたのは、内方のつま先を内に向けるやり方は「馬を誘っている」んだということ。 「あれは誘ってたの!?」「当たり前でしょうよ。馬が内方に頼ってきてたでしょうが」確かに、馬が倒れ込んでくるかと思うくらい内方脚に頼ってきたかも。「そういう使い方ができるようになって、次があるのよ。踏歩転換の脚とかね」 「1人で(指導なしで)乗るのは、こういうことを自分で研究しなきゃなんないからね。いつかちゃんと教えてあげたかったんだけど、なかなか機会がなかったからさ。基本は教えてあげたから、また自分で研究してみなさい」基本どころか、今日はひさびさにみっちり教えてもらえて良かった。この感じが、来週にも再現できるといいんですがねぇ。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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