| ←447鞍目 | 448鞍目・台風のなかでも (2007.10.27 あきる野・日の出乗馬倶楽部) |
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今日もいつものように日の出へ。…と思ったら、前日の金曜にいきなり台風発生。関東に直撃はしないものの、かなり接近するという予報で、道理で頭が痛いわけだよ(片頭痛は気圧の変化でも出るのです)。 でも土曜は先生たちと食事に行く約束してるし、昼ごろの降水量は少なめという予報だからちょっとでも乗れるかもしれないし、ということで、雨の中を倶楽部に向かいました。 自宅近辺と日の出付近の天気が違うことはよくあるので、軽く期待していたんですが、やっぱり日の出も雨。半自馬グレイトの肢周りのケアでもして、甘やかすだけで十分かなぁ、先週からかぜ気味だし。 なんて考えていたら、先生たちが「無理はしなくていいけど、カッパ着て調馬索だけでもしとけば。平日乗ってくれる人がいなかったから、運動不足だし」と言います。半分とはいえ自分の馬だし、グレイトはすぐ筋肉が固くなる馬なので、乗らないにしても調馬索くらいはやっとくべきか。 雨風がまだそんなに強くないので、相方は今のうちに1鞍乗るそうです。それを聞くと、せっかく調馬索で回しておいて、乗らないのももったいない気がしてきた。 N子先生に「やっぱ15分でも乗ろうかなぁ」と言うと、「ビニールの鞍カバー借りて、馬装して調馬索回せばすぐ乗れるよ」という返事。鞍は濡らしたくないし、調馬索やって馬繋場に戻して馬装して…なんて、この天気のなかやってらんないから、それはいいかも。調馬索で左右10分ずつ回して、すかさず15分だけ乗ることにしました。 グレイトを馬房に迎えにいき、馬繋場に出して馬装します。いつものように脚位置の矯正のために鐙同士をゴムで結び、借りた鞍カバーをかけているとO先生がやってきて、「風が出てきたから気をつけてね」と言います。雨は大したことないものの、確かに風は少し強くなってきたようです。 グレイトを連れて馬場に出てみると、雨風よりもクラブハウスの横で作業しているグラインダーの音のほうが、よっぽどぐーちゃんは気になるらしい。この状態ではちょっとしたきっかけで跳ねるやろなぁ、と思いつつ、慎重に速歩。張ってるはずなのにあまり走りたがらなくて、舌鼓や追いムチを使わないとすぐ常歩に落ちようとします。雨はそんなに気にしない馬だけど、足下やら音やらは気になるんだろうなぁ。 駈歩に移行しても、たまにつまずいて自分で驚き、2〜3歩ダッシュをかます程度。でも隣の馬場で、ソルティーが派手に尻っぱねするのが目に入ったのと同時に、ぐーちゃんが怖がってバタバタしました。ソルティーも音を怖がる馬なのでピリピリしていたそうですが、ぐーちゃん、あんたも驚きすぎだよ。 調馬索を外し、踏み台を持ってきて騎乗しようとすると、Nくん先生が補助に出てきてくれました(雨の中、カッパも着ないで。ありがとうよ…)。腹帯を締め直してくれながら、「調馬索の手前換える(=調馬索を付け替える)ときに、一回腹帯も見るといいです」とアドバイスしてくれました。 グレイトにまたがり、まずは常歩で馬場の様子を見ます。1ヶ所、大きな水たまりができているけど、逆に足をとられないのでぐーちゃんは気にせず入っていけるようです。それよりも、意外にラチぞいにあるぬかるみのほうが、足をとられそう。グレイトはツメが弱い馬なので、そこは気をつけておこう。 ぬかるみを避けて、輪乗りで速歩。…と、突然自分の脚が流れる感覚がありました。鐙同士を結んでるのに、鐙を踏んだ状態で脚が流れるわけがない。試しに脚を外に開いてみると、あっさりと脚が馬体から離れました。げ、鐙を結んでるヒモが外れたのか。 馬を止めると、ちょうど相方も見ていたらしくて「ヒモ外れてる」と声をかけてきました。鐙を引き上げてみると、ヒモがだらんとぶら下がっています。そのままでは危ないので、ヒモを外して乗ることにしました。 ヒモがないほうが当たり前の状態なんだけど、最近はずっとヒモつきで乗っていたので、「あれ、鐙ってこんなに動くものでしたっけ?」という感じ。ホントはヒモをつけていてもいなくても同じ乗り方ができるくらいにまで、この乗り方をクセにしちゃいたいんだけど、まだ全然身についてないってことじゃないか。 途中、O先生が「調子どう?」と声をかけに来てくれて、「あれ、今日はヒモつけなかったの?」というので、「外れたんです〜。しかも革手綱、滑るんですけど」と訴えてみました。「そうだよね。でも試合ではどんな状況があるかわからないんだから、それもトレーニング」「ですよね、はい」 そしてO先生は相方のいる馬場に移動し、障碍レッスンが始まるようです。…この天気に障碍って、おい(笑)。 速歩で前に出していきますが、思ったほど出せないのは、N子先生に以前言われたとおり、脚が安定しないからか。ま、グレイトが足下を気にしてるってこともあるけど。 輪乗りで伸ばす、つめるをやってみて、トモの入りがイマイチだと感じたので腰内、斜め横足をやってみますが、わたしのヘタクソな横運動ではあんまり効果なさそう。もっと手っ取り早い手段として、長蹄跡(と言っても小馬場なので20m)を半巻きでひたすら往復してみました。これでトモが入ったとは言いにくいけど、しょっちゅう手前が換わるのでぐーちゃんが少し集中してきたようで、その証拠にギッ、ギッと歯ぎしりを始めました。 ここまできたらだいたいハミも受けているので、駈歩しようかな。でも鐙を結ばない状態で駈歩するの久しぶりなんだよなぁ。この小細工をするまでは、脚が安定しないせいでグレイトにバッカンバッカン跳ねられていたので、ヒモがないとやっぱり跳ねるかしら。今日の馬場で落馬すると、まるで泥相撲だわ。 そんなことを考えつつ、できるだけ水たまりを避けて駈歩発進。…ありゃ、意外と跳ねないよ。さすがに推しが足りないみたいで駈歩の維持は難しいのですが、発進で拍車を使うクセは(少なくとも今は)出なかったらしい。 左右とも少しずつ駈歩をして、速歩に移行。もうお昼になるし、ほかの馬たちは昼飼いをもらっているので、ぐーちゃんの集中力もこれくらいが限度だろう。 「ぐーすけ、あと1周だけきちっとできたら終わろうね」と声をかけ、馬場経路を踏むときの速歩へ。[はいママ]とぐーちゃんが言ったかどうかは知らないが、さすがに動きがちょっとだけピリッとしました。1周だけと言ったけど2周して、馬場中央に入って停止。さすがにこれはうまいんだよね、ぐーちゃんは。 しばらく常歩でクーリングしてから、馬繋場で馬装解除。とにかく真っ先にぐーちゃんの体をタオルでふき、腰が冷えないようにバスタオルをかけてから、ブーツを脱ぎにクラブハウスへ。すると、まだブーツを脱ぎ終わらないうちに馬繋場から「ぶひひひひ〜!」と大きな鳴き声が。もうちょっと待てないかね、ぐーちゃんは全く。 馬繋場に戻り、いつものようにごほうびのリンゴ(整腸効果も期待している)をあげながら足周りを手入れしていたのですが、タオルが足りなくなり、ストックがあるほうの馬繋場(左図では下)に取りに行きます。するとまた、後ろから「ぶひひひひ〜!」と鳴き声が追いかけてくる始末。昼飼い直前だから余計落ち着かないんだろうと判断し、肢を拭きあげたらいったん馬房に戻すことにしました。 14時すぎにもう一度馬房から出し、馬繋場へ。最初は[また運動するの?]と迷惑そうな顔をしていたぐーちゃんも、マッサージを始めると運動ではないことに気がついたみたい。じゃあ甘えてもいいのかな、と思ったらしく、めったにやらない甘噛みにチャレンジしていました(笑)。 最初はわたしの手を唇ではむはむしているので、そのままほっといたら、そ〜っと下の歯を当ててわたしの様子をうかがってる。何も言わずにいると、今度はそろ〜っと上の歯を当ててみて、ついにじわっと上下の歯を合わせてきました。 ここで「こら」と声を出すと、ぐーちゃんは慌てて歯を離し、[ボク歯なんか立てていません]という顔でわたしに鼻梁をこすりつけ、ごまかそうとしていました(笑)。今年の頭までは甘噛みなんてしたこともなかったのに、ずいぶん変わったものです。 それから午後は、どんどん風雨が強くなり、電車が止まったら宿をとるか、と覚悟を決めたほど。馬場がぐちゃぐちゃにならないうちに乗っておいて良かった。 そして、夕食を食べて帰るころにはしっかり雨が上がっていました。なんだかな。 |
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![]() ↑日の出乗馬倶楽部の見取り図 (緑字:貸与馬、青字:自馬) |
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