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(2007.4.30 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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本日2鞍目の馬場レッスンのお相手はブラウンシュガー。
彼女は3日ほど前からちょっと脚を腫らして休馬していましたが、腫れもあらかた引いたし、Nくん先生に調馬索で回してもらったところ「問題ない」とのO先生の判断で乗れることになりました。
でも久々の運動で張ってるとイヤなので、Nくん先生に頼んで、馬装してからさらにたっぷり調馬索で回してもらっておきます。

シュガーに調馬索をかけていたNくん先生が、シュガーを止めて手招きするので、あれは乗れってことだわな。踏み台を取りに行こうとすると、「シュガーで踏み台なんていらないでしょ」と先生たちに言われたので、踏み台なしで乗ることに。
でも鐙に足が届かず、鐙を1穴伸ばしてようやく乗れました(っつーことは、ふだんからもう1穴長い鐙で乗れれば踏み台がいらないってこと?)
歩き出してみると、そんなに張ってなかったかも。しかも今日は2課目を踏む人がわたしのほかに2人いて、馬場サイズの関係でわたしの出番は2人×3回終わってからなので、馬を出すのが早すぎたかも。

ほかの2人が経路を回っている間、待機馬場で速歩と駈歩をやってみると、意外と重い…。それなのに他の2頭が近づいてくると耳を絞ってる。
待機馬場で常歩をしているときに、ちょうど本馬場で経路を回っていたダンスがこっちへ向かってくる格好になりました。シュガーは横腹あたりに牡馬(セン馬)が来るのが大っ嫌いなので避けとこ、と思ったらちょうどそっちの方向にはソルティーが。図らずも両脇をダンスとソルティーに挟まれる形になり、[きーっ]と怒ったシュガーは、クルッとダンスにお尻を向けて蹴る体勢に(とっさに攻撃する対象として気の弱いほうを選ぶ、コイツの勘の良さには恐れ入る…)。
ラチ越しだったものの、気の弱いダンスはびっくりして暴れかけ、乗っていた相方が「そのくらいでビクビクするなっ!」とダンスを叱りつけたのと、わたしが「今のはお前が悪い!」とシュガーに鞭をバチンと入れたのがほぼ同時。ギャラリーから「夫婦でやり合ってる」という声が聞こえたような、聞こえないような(笑)。

この鞭が効いたのか、シュガーがわりと真面目に動くようになりました。
そのまましばらく動かしていると、他の2人馬の経路練習が終わったので、2組には馬場の脇に出てもらって経路に入ります。さっきの鞭が効いているようなので、ここは本番と同じく鞭を捨てて入場。
ところがそれが裏目に出て、入場-停止-敬礼からの速歩発進がすぐには出ず、蹴っ飛ばしてようやく出るというありさま。速歩から常歩に落ちてしまうことはないものの、速歩を伸ばすのはとても無理。
駈歩のパートも速歩まじりでやっとこさ、という感じで、シンプルチェンジどころではない。シンプルチェンジするまえに速歩になってるもん。

鞭を捨てたことを後悔しながら、なんとか最後の敬礼にたどり着いたら、「次は鞭持ってやってみる?」とN子先生。捨てた鞭はO先生が拾ってくれていたので、それを受け取って次の経路に入ります。
今度はさっきよりもマシに動きますが、隅角や巻き乗りではリズムが遅くなり、先生から「そこで鞭!」という声が飛んできます。確かにこれは、半減却代わりに鞭を使うくらいの感じだな。
駈歩はスッと出るのですが、長蹄跡に出るとちょうどラチ外にソルティーとダンスがいるため、そこで思いっきりシュガーの気が散ってしまうみたいで、なかなか真っ直ぐ走らない。気にしないときは全く歯牙にもかけないくせに、久しぶりに出すとこれだからなぁ。
かと言ってシンプルチェンジがうまくいくわけでもなく、駈歩-速歩-駈歩くらいにはできるのですが、駈歩-常歩-駈歩にはできません。先生は「無碍に引っ張っても大丈夫だから、ガンと止めろ!」と言うんだけど、それがなかなか。反対駈歩も、維持しようとする前に手前を換えられてしまうし。

2回目の経路を終え、ぜいぜい言いながら手綱を伸ばすと、「どうする? もう1回やる?」と先生。日の出の馬場経路レッスンは大体3回回ることになっていますが、さすがに連続だと疲れたなぁ。「でももう1回やる」「じゃあ行ってきな。シンプルチェンジは体起こして全力で止めないと。馬が重いんだから、審判から見えないところではどんどん鞭を使いなさい」
速歩を出して蹄跡を回り、A点で回転して入場。考えてみたらじっと止まっていることの嫌いなシュガーが、よく停止-敬礼に付き合ってくれてるよなあ、えらいえらい。
速歩で斜め手前変換するとき、「そこで鞭!」という先生の声に従ってスパーンと鞭を入れたら、シュガーの前肢がポンと前に出たのがわかりました。そういえばこの子、調子がいいとちょっと伸長もどきの速歩をするときがあるんだよね。

巻き乗りの直前で鞭、中間速歩の直前で鞭と、ホントに半減却の代わりに鞭を使う感じで前に出していくと、わりといいリズムで動いてくれるようです(本来はこれを鞭なしでやらなきゃいけないんだが)。
常歩に落とし、斜め手前変換しながら手綱を伸ばすと、シュガーは必ず右によれていくので、ずっと右の脚を使いながら細かく修正。ここはいつも「リズムがない」と先生に怒られるところですが、今日は「鞭持ってんでしょ? じゃあ鞭をずっと馬のお尻に乗せとくの」と言われ、そうしてみたらさくさく動く。よく考えてみたら、アルフォンスに乗ってるときなんかは自発的にこれやってるな、わたし。

駈歩のパートに入り、15mの巻き乗りから蹄跡に戻り、斜めに手前を換えてシンプルチェンジ。今日はこれで最後だから、今度こそ成功させる! という気合いで、さっき先生に言われたとおり、ガツンと腰を張って拳を握り、必死で馬を止めたら、速歩が2歩ほど入ったもののほとんど停止。ここで完全に止めちゃいけないんだな、ととっさに脚を使ったら、とん、とんと常歩が出ました。へえ、駈歩からの常歩ってこんな感じなのか。そこから駈歩発進すると、ちゃんと駈歩が出ました。ここまでやって初めて、シンプルチェンジが成功。3課目Bを踏み始めて、3回目にして初めて成功したかも。

反対駈歩は全く成功しませんでしたが、シュガーも反対駈歩をよく知らないってこともあるしな。すべてにカンペキを求める必要はないだろう。
下馬して馬繋場で手入れを始めてみたら、馬場に出す前よりも腫れが引いていて、ぱっと見には分からないくらいになっていました。馬って、動かしたほうがいいことってあるんですよね。
でも触るとわずかに熱を持っていたので、手入れの間冷たい水で濡らしたタオルを巻いてアイシング。ところがシュガーはそれがうざかったらしく、[もー、こんなの巻いてー。とってよー]と頭を下げたり上げたり。しばらく放っておいたら、ふだんあまり派手な前掻きをしないシュガーが足をとんとんやっているうちにタオルが落ちて、得意げな顔をしていました。
でもアイシング用のクリーム塗っちゃうもんねーだ(笑)。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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