←外乗 292鞍目・フラットワークの練習
(2005.11.13 山梨・ララミー牧場)
293鞍目→
フリースペースを辞したあと、お昼を食べてからみんなでララミー牧場へ。フリースペースとララミーはすぐ近くなので、午後に1鞍乗せてもらうことにしています。今日はたまたま馬事公苑でキャロットステークスがある日で、H先生やW先生はじめ主要メンバーと馬はそっちに行ってしまっているそう。でもS先生がお留守番しているし、残っている馬もたくさんいるので、レッスンはできるらしい。
だいぶ早めに到着してS先生に挨拶すると、14時半から部班ということでしたが、相方とわたしだけは「部班じゃ物足りないだろうから、フリーで各個乗りしたらどうですか?」ということ。ここの馬で試合に出してもらったりもしているので、フラットワークの練習するのも勉強になるかも、と思って各個乗りさせてもらうことにしました。

予定より30分早く馬場が開いたので、「準備できてたら乗りましょう」とS先生から声がかかりました。帰りの高速が混みそうだから、そのほうが早く帰れるので助かる。
ここで乗ることがおおいセトホウザンが準備されていたので、てっきりこの子に乗るものだと思ったら、「じゃあKYOKOさんは小梅ちゃんかな」と言われました。小梅ちゃんって知らない子だなぁ、牝馬かな。
「あの奥に繋がれてる馬」と言われて近づいてみると、小柄な鹿毛の牝馬で、おとなしそうな子です。自分で頭絡をつけ、覆い馬場へ連れて行きます。

覆い馬場で騎乗すると、騎乗補助に来てくれたスタッフさんがティーディマンを装着しようとしたので、「あ、ティーディマンなしでやってみたいんですけど、いいですか? 乗りにくい?」と言うと、「いや、そんなことないと思いますよ。なくても大丈夫だと思います。ちょっと駈歩で頭上げるかもしれないくらい」ということ。だったらティーディマンつけずに、ハミ受けの練習をやらせてもらおう。
ついでに「この子はどんな感じ?」と聞いてみると、「小梅ちゃん♪って感じですぅ(にこにこ)」と答えてくれました。それって全然説明になってないじゃん…(笑)。

相方とわたし以外の3人は、同じ馬場の中で部班をやるので(というか、わたしたち2人が部班の馬場に入れてもらったんですが)、部班の邪魔をしないようにとだけ注意を受けて馬を動かし始めます。最初、常歩でしばらく歩かせてから軽速歩、速歩と移行。ここではハミを左右に抜き差ししてハミ受けさせているところをよく見るので、たぶんそれでいけるはず。試しにすこし拳を左右交互に握ってみると、けっこう頭は下がってきます。なんだ、やっぱりティーディマンいらないじゃん。
特に拍車や鞭を使わなくても前に出るのですが、たまにちょっと動きが鈍くなるので鞭を使います。鞭を使っても特に慌てたりはしないのですが、巻き乗りの途中で鞭を使ったらちょっと慌てさせてしまいました。ごめんごめん。
試しに部班の最後尾につけて、そのあと自分だけ巻き乗りして抜けようとしましたが、1頭のときとは違ってなかなか曲げることができません。部班に入ってしまうと、前の馬についていく方が優先になっちゃうんだな。もしかして1頭で動かすほうが楽な馬かも。

普通に1頭で動かしている分には実に素直な子で、隅角はちょっと半減却を使えばきっちり踏み込むし、駈歩の発進も実にスムーズ。1歩目だけは確かに上に向かうような駈歩だけど、別に頭を上げるようなこともありません。ちょっと駈歩硬いけど。
基本的には輪乗りで駈歩をしていましたが、部班の邪魔をしない場所で蹄跡を踏ませると、きっちりと速歩と同じラインで隅角が踏めます。すごいじゃん。左手前では問題なかったのですが、右手前だとちょっとふくれるようだったので、外方脚で強めに抑えます。

速歩におとして輪乗りをしていると、きっちり内方姿勢をとります。ここで乗せてもらうことの多いセトホウザンやメジロカイザーでは、いつも内方姿勢を取らせるのに苦労しているのですが、この馬はずいぶん楽だな。
これだけ内方姿勢が作れるんなら、試してみる価値はあるだろう。常歩に落とし、中央線を使って肩内(本当は蹄跡でやりたかったけど、部班の邪魔になるので…)。左右ともやってみて、わりと形になっているような気がする。
面白くなってきたので、前足旋回で方向転換して、斜め横足。これもふだんは中央線から蹄跡に向かう方向でやっていますが、今日は中央線を直進する形で、前肢だけ中央線から外す肩内系の斜め横足。くぅ〜、蹄跡に向かう方向よりも苦しいな。でもまぁ、全くできてないわけではない。

今度は駈歩で、反対駈歩の維持に挑戦。正手前で駈歩を出し、それを維持したまま斜め手前変換をしてみますが、右手前から左は失敗して速歩になってしまいました。左手前の駈歩から右も苦しかったけど、方向転換した時点では維持できてる。よし、このままいくぞ、と思ったときに部班にかち合いそうになってしまい、ちょっと小さめに切れ込んでしまいました。反対駈歩で輪を小さくしたので馬は苦しかったと思いますが、よく頑張ってくれて反対駈歩。あんまり長く続けると悪いので、10歩くらいで速歩に落としてあげました。

そんな感じで45分、自分の好きなようにやらせてもらいました。最近習ったことをいろいろ試せたし、フラットワークもこんなふうにできたらけっこういいかも。しかも全く知らない馬に乗って、1時間のうちで馬をつかむ、ということはなかなかできないので、かなり楽しめました(試合と違って焦ってないし)。

ララミーを出たのは16時過ぎだったのですが、紅葉狩りの季節でもあり、帰りの高速は思いっきり渋滞に引っかかって、日の出に戻れたのは20時過ぎでした。あー疲れた。でも楽しかった。




←外乗 293鞍目→

乗馬日記トップへ / トップページへtop