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(2004.11.23 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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グーちゃん駈歩
駈歩の歩度を伸ばそうとしたところ。肩に力入ってるなぁ…っていうか、受けてないし(涙)。
ちょうど外方の鐙が邪魔になって脱いだ直後ですね


グーちゃん
手綱を伸ばした速歩のまま、手綱をつめようとしているところ。
貴重な、頭が下がってる映像(涙)。
祝日の今日も、来月の試合の練習のため日の出へ。日の出では、1日に馬場か障害のどちらかのレッスンしかできないようなスケジュールになっていて、今日は相方が障害レッスンを入れたので馬場はなし。私としては、もう経路はカンペキに覚えているし、とにかくグレイトを手の内に入れるのが先だと考え、グーちゃん指定で部班レッスンを入れました。
今日のレッスン予定は14時からですが、N子先生が「13時半くらいにグーちゃん出しといで」というので、「先生乗ってくれるのっ!?」と期待に満ちた目で見つめてみたら、「んもー、しょうがないわねぇ」と、ハナから下乗りしてくれるつもりだった様子。
13時すぎ、グーちゃんを迎えに行きます。

先に装備品を整えてから、グレイトの馬房へ。グーちゃんは馬房の中でも実におとなしい子で、声をかけながら馬房の扉を開けると、じーっとこちらの出方を見ている感じ。無口を持って首の左側に回ると、前回と同じくちょっとだけ頭を上げましたが、鼻面を捕まえてぽんと叩くと、しゅーんと首を下げてきます。
馬繋場に繋ぎ、13時半までに馬房を終えて「N子先生、グーちゃん準備できました」と報告に行くと、「じゃあ出してきていいよー」ということなので、グーちゃんを馬場に連れ出します。先生が騎乗して、私の長さに合わせていた鐙を「短かっ」と言いながら動かし始めました。そりゃー先生の長さからは短いでしょーよ(泣)。でも1穴だもーんだ。
そのまま馬場に立って先生が乗るのを観察。先生が乗ると、1周だけでいきなり頭頚の形が美しくなるんだよなぁ。いったい何が違うのか(何もかもと言っちゃえばそれまでなんだが)、一生懸命見ていると、どうも外方の拳が全然動かないように見える。というか、私の拳ががたがたしすぎなんだけど、あれがグーちゃんをうけさせるコツなのかなぁ。

14時になって、一緒の部班で乗ることになっているコスモ&Sさんが出てきたところで、N子先生が下馬して「KYOKOさん、乗って」ということで騎乗。さすがに先生が乗ってくれた直後なので、動かないということはありませんが、「先週は乗ったらすぐハミ受けるようにしといたけど、今日はその寸前で止めといたからね」「えっ。ってことは、先週よりも努力が必要ってこと?」「そういうこと。がんばってねー」はい、頑張らせていただきます(泣)。
コスモが先に蹄跡に出ていたので、その後ろについて常歩。すぐに速歩の号令が出たので、半減却を使って前へ。今日はとにかく、グーちゃんを受けさせることが目標なのですが、今の頭頚は受けている形とはほど遠い。前に出せてないから跛行がひどいけど、それでも乗りやすい反動なのが不思議だよなぁ。

しばらく速歩のまま、斜め手前変換や順次巻き乗り。グーちゃんは少し重めだけど、前にいるコスモもそんなに軽い馬ではないので追いつきそうになってしまいます。隅角を深めに回したり、歩度をつめたりして対応。
「次の隅角から順次半巻き、はい蹄跡に向けて斜め横足。…グーちゃん、そんなの簡単にやるよ」す、すいません。今のは真直姿勢が足りませんでした。
軽速歩に移行。私としては隅角を踏み込ませているつもりなのですが、それでも「内方脚使ってないでしょ! そこで馬のお尻を押し出すの!」とN子先生の声が飛んできます。私がなにかやろうとすると、グーちゃんはカツーンと頭を上げてしまうし、もうどうしたらいいのやら。「外方手綱をしっかりと」とN子先生に言われたとおりにやっているつもりなのですが。「首のここらへん(肩に近い側面)がふくらんで見えるときが、ちゃんと受けてるときなのよ。そうなるように努力しなさい」

レッスン開始後15分もたたないうちに、「常歩、はい順次に駈歩」の号令。前のコスモが駈歩になるのを待ってから発進しないといけないのですが、ついあわてて発進してしまい、3歩ほど速歩が入ってしまいました。「ほら、半減却使わないからっ。ちゃんと前の馬が駈歩になるのを待って、落ち着いて出しなさい」と怒られつつ、駈歩でコスモを追いかけます。
前を走るコスモも相当重いらしく、倶楽部で屈指のコスモ乗りと言われるSさんが乗っているのに、時々速歩に落ちたりしています。でもSさんのことだからすぐ駈歩に戻せるはずなので、グーちゃんは駈歩をつめて追いつかないようにさせます。あ、この子の駈歩って簡単につまるな。
駈歩のまま巻き乗りの号令、内方脚と控え手綱で進入はスムーズだったのですが、最後の最後、蹄跡に入りきるところでグーちゃんがちょっともぐり、ぱこんと跳ねられました。 その瞬間は「ほら、拍車入るからだよっ」と言われましたが、あとでよくよく聞くと、本当は拍車だけの問題ではないそうで、「別に拍車が入ったってね、タイミングが合ってれば跳ねないの。あと、ちゃんと騎座がはまってればね」ということだそうです。

駈歩を10周以上したあと、速歩。この子は駈歩から速歩への下方移行は、半減却を使って座骨を落とすだけなので非常に楽。各個に半巻き、あららら頭上げないでよっ。頭を上げるところか、止まって後ずさり。アルフォンスが反抗しているときと同じ反応なので、私が前傾しすぎ、もしくは手綱を引っ張りすぎなのかな? 前を譲り、体を起こして鞭を入れますが、なかなか前に出ようとしてくれません。。
これでなんだか歯車が狂った感じで、各個に巻き乗りのたびに反抗されまくり。ついに見かねたN子先生が「しょうがないね、一回代わろう」と乗り代わり。「Sさんついてきなさいっ。全部順次!」と、速歩から駈歩。駈歩での巻き乗り、山型乗り、歩度を伸ばす、手前変換からの反対駈歩など、なんかガンガンにやってくれてます。

「よし、もう大丈夫。乗ってみなさい」とN子先生が下馬したので、踏み台を持っていって騎乗。さすがに先生の乗ってくれたあとだとよく動くし、隅角も踏み込ませやすいみたい。
「隅角でどうして鞭使わないの! 使いなさい、跳ねる馬に乗ってるわけじゃないんだから!」と言われて鞭を使うと、「そんなんじゃ蚊が止まったくらいだ」もっと使うと「それじゃハエ!」先生、面白いんですけど(笑)。私としては、鞭を使っていないつもりは全然なくって、グーちゃんは鞭に対して過剰反応しないので使いやすいくらいなんですが、どうも先生から見ると弱すぎるらしい。

速歩のあと、各個に半巻きの号令で私が先頭になります。今度は座骨と脚を意識して曲がらせたので、さっきのように反抗はされずにすみました。
「常歩、次の隅角から駈歩」また2〜3歩速歩を入れてしまいましたが、駈歩へ移行。前に馬がいないと出ないかな、と思いましたが、基本的には部班に出す馬ではないので、前に馬がいようがいまいが関係ないみたい。
「隅角は無視していいから、駈歩の歩度を伸ばす。KYOKOさん、内方手綱ゆするな!」拳を随伴したつもりでしたが、そう言われてしまうのはやりすぎてるか、タイミングが合ってないかのどっちかなんだろうな。拳は馬の動きに合わせる程度にして、「座骨落として!」と先生に言われるとおりに、すこし上体を起こして座骨を落としていきます。と、外方の鐙がちょっと浮いてしまいました。踏みなおせないことはないけど、駈歩を伸ばそうとしているこの局面で、外方のかかとをガタガタさせるのは馬によくない気がする。えぇい、脱いでしまえ。
外方の鐙を脱いでしまうと、かえって騎座がはまりやすくなる感じがあったりして、ほんの4〜5歩だけ「お、伸びた」と思う瞬間がありました。でもそれだけだけど。

駈歩ではわりと受けるのですが、速歩に落とすと、やっぱりグーちゃんは頭上げっぱなし。何かの拍子にふっと受けそうにはなるんだけど、また何かの拍子でかつーんと頭を上げてしまいます。「あのねぇ、馬は受けようとしてんのよ。KYOKOさんが邪魔してるだけ。内方手綱、ぜんぶ離してみな」はぁ?「離しなさいって。全部!」
速歩のまま、内方の手綱を少しずつ譲って、全部ぶらーんとさせます。すると、ふっと頭が下がってきました。「えっ、こんなことなの?」「そんなことなのよ! 分かった?」えーと、でも、試合のときに内方手綱を全部離しているわけには。
「その状態のままで、静かに手綱を詰められれば完全に受ける。それには脚と座骨が必要」ということで、脚を座骨を使いながら手綱をつめてみますが、私のやり方が<そーっと>じゃないのか、ハミが当たるとすぐ頭を上げてしまいます。それで内方を離すと、すっと受けてくる。外方…なのかなぁ。どうもよく分からない。

「はい先頭より、順次に駈歩」の号令で、内方姿勢をとらせようと思って内方手綱を持ち直そうとしたら、「そのままでいいの! いじんないの!」えっ、内方手綱伸ばしたまま駈歩ですか。
ちょっと自信はなかったけど、内方手綱を離したまま駈歩発進。おや、出るよ。馬が外向いてる(当たり前だ、外方のハミだけかかってるんだから)けど、これでいいのかなぁ。「いちいち下見なくていい! ぶっとぶ馬に乗ってるわけじゃあるまいし!」それはそうなんだが、外向いたまま走ってるのって気持ち悪くて、気になって仕方ない。でも確かにこれだと、頭は上げてこない。
そこからそろ〜っと内方手綱をつめると、確かに頭は下がったまま走れるみたい。駈歩を続けるうち、馬場が荒れているところでちょっと馬がもぐり、軽く跳ねました。乗っている私としては「つまずいたかな?」程度の跳ねでしたが、どうもいらないところで拍車が入ってしまったせいらしい。だからって駈歩をやめると怒られそうだから、続けないと。「いいからそんなの無視しなさい」あ、やっぱり?
速歩から常歩、停止。「はい停止から駈歩」またそんな難しいことを(泣)。2歩ほど速歩が入ってしまい、「今ね、一瞬前傾したでしょう。あれがなきゃできたのに」。

速歩に落とすと、「手綱を離して。全部でいい、手綱のつなぎ目まで離しなさい。でもグーちゃんは首に手綱がついてるように」そういえばグーちゃんは、首に手綱がついていないとダメな馬だけど(だから開き手綱は使えない)、手綱を伸ばした上で首につけとくってどうやったらいいんだ? 考えたあげく、完全に伸ばした手綱を、グーちゃんのたてがみのところで一度交差させました。これなら首から手綱が離れないはず。「そうそう、それでいい」。
別に物見したりする馬ではないし、反動もわりと楽な子だから、手綱を離してしまってもヤバイ感じはありません。むしろ肩や肘に力が入らない分、今日で一番いい乗りができてるんじゃないか? と自分で思ったくらい。
そこから先生の言うままに、そーっと手綱をつめてみると、「ほら見てみなさい、受けたじゃないの!」と、叱られてるんだか褒められてるんだか分からない声が飛んでくるそばから、また頭を上げてしまった…。

レッスン終了後、クラブハウスで雑談をしているとき、手綱の長さの話になりました。するとN子先生が、「私がどうして手綱を長くさせるか分かる?」そんなの分かったら苦労しない。「あのね、ハミは馬に追いかけさせるの」追いかけさせる、のイメージを必死で考えて、「ハミに出ていかせるってこと?」と聞くと、「そういうこと。例えばね、外方のハミをちょんちょんと握って、<ハミだよ>って注意を引きつけといてから、すっと手綱を伸ばす。すると馬はあわててそれを追いかけて、前に出て行くんだよ。できてる馬ならね」へぇ、かわいい。「それでハミを追いかけて出て行ったら、トモ足も出ていくから、そこからそーっと手綱を持ち直してやれば、馬をつめるのは簡単」また、すげー難しいことを簡単に言われたような気が…。

帰宅後、相方に撮ってもらったビデオを見直してみたら、すっごく肩に力が入っていました。なんか、ハミを受けさせることばっかり考えて、肘とか肩とか力入れてたんだなぁ。そりゃ受けるもんも受けないわ。反省。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)


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