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(2003.11.24 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
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3連休の最終日、今日も今日とて日の出へ。3連休初日の一昨日は晴れて暖かかったのですが、今日は雨の来そうな天気で、またずいぶん寒いこと。
11時の予約なので、10時すぎに日の出に着きました。ホワイトボードで騎乗馬を確認すると、私は今日もロゼッタ、相方はコスモ。前回のロゼは、駈歩のあとにずいぶん動いてくれたので、今日はレッスン開始前に少し動かしておくか。寒いし、人馬ともに体をほぐしておかないと、ロゼにエンジンかけるだけでレッスン終わってしまったらもったいないもん。

着替えをして、ロゼの馬房へ。相変わらず銅像のように馬詮棒の上から顔を出しているロゼッタ、今日は無口を見せると素直に顔を寄せてきました。どうも私の袖をはむはむして遊びたかっただけのようですが、その間に無口と引き手をつけ、馬詮棒を外して外に出します。
蹄の裏掘り、ブラシかけをして、今日もAさんの鞍を借りて馬装。馬装が終わって、けっこう時間が余ったので、ストレッチなどをして待ちます。そうするうちに前のレッスンが終わって、人馬が馬繋場に上がってきたので、すぐ馬を出すことにしました。レッスン開始まであと5分以上あるけど、少し馬を動かしていよう。
ロゼを引いたまま、クラブハウス前にある踏み台を取りにいこうとすると、K野さんが「いいですよ」と出てきて、踏み台を持ってくれました。馬場中央に引き返して、騎乗の補助をしてくれたK野さんに「馬少し動かしときたくて早めに出て来ただけだから、時間までほっといてくれていいよ」と言うと、「でもどうせ、ほかのみんなも出て来ちゃうんじゃないですか」まー確かにな。

今日の馬場はビジターさん用に、トイレ側の3分の1程度が狭く区切られています。残りの3分の2を大きく使って、まず常歩。最初の1周は手綱を長めにして歩きましたが、次の周は少し短く持って、脚や鞭をどんどん使ってどんどん歩かせます。速歩一歩手前くらいまでの常歩が出るようになったので、だったらこのまま速歩で動かしてしまえ。速歩発進してみると、あまり勢いがなくて座りやすかったので、そのまま正反動をとって速歩していると「KYOKOさーん、もっと常歩したほうがいいし、最初っから速歩じゃなくて、最初は軽速歩」とK野さんから注意を受けました。そうか、まだ充分にあっためてないのに速歩で背中に重さかけて、ケガの原因でも作ったらかわいそうだもんな。今までほとんどフリー騎乗をしていなくて部班ばっかりだから、フラットワークの最初の動かし方とか知らないんだよね。これはちゃんと知っていないと、よそで試合に出たときとかに恥ずかしいかも。
常歩に戻して、今度は常歩でどんどん前に出せるようにがんばることにします。

今日の部班はMさんの乗るダンスと、相方の乗るコスモ、私のロゼッタの3頭です。みんないい加減慣れた人ばかりなので、それぞれ準備ができた順に蹄跡に出て、好きなように常歩しています。これがなんだか、うまい具合にお互いの距離が等分になっていて、蹄跡上に3頭が均等に散っている感じ。これくらいだとロゼも部班だと思わないのか、ひとりでしゃきしゃき動いてくれたりするんだよね。
K野さんが馬場に立って、「手綱ちゃんと持って、はやあーし、軽速歩」と、そのままなしくずし的にレッスン開始。軽速歩で自分の姿勢を崩さず、脚をバタバタさせないように、というのが私の目下の研究課題。それだけ今まで、脚がバタついていたということなんだけど。軽速歩の立つ・座るで、座る時に脚を入れるというのが定石ですが、私の場合は座って脚を入れるときに、脚を必要以上に後ろにはねあげてしまっているのだ、ということが最近自分でも分かってきました。脚の位置を動かさず、内側に押すようにすればいいんだろうと頭では分かりましたが、もうクセになってしまっているのでなかなか上手く行きません。鏡の前を通過するときには必ず脚の動きをチェック。以前よりはマシになっているとは思うんだけど。

「歩度をつめ、はやあーし」軽速歩から速歩に落とすと、一気に常歩まで落ちそうになったので、脚を使いながら速歩。ここのところけっこう座りやすくはなったんだけど、私いま脚に力入れすぎだな。速歩のときの脚はちょっとつつく程度、と。
「各個に、巻き乗ーり」やっぱり巻き乗りになると、勢いが落ちて常歩に落ちそうになるな。できるだけ内方の拍車と鞭で前に出して、止めない止めない。これだけ馬どうしが離れていると、当然順次巻き乗りはできないので、各個に巻き乗りばかり。斜め手前変換も、「ダンスから、斜めに手前を換え」という注釈つきで、誰が先頭なのかはあってなきが如し。…ありゃ、今日はK野さんから細かい指示が飛ばないな。なんかフリー騎乗みたい。わざと放っとかれているのではないかと思うんだけど、何も言われないと、自分で考える時間が多くなって、これはこれで面白いかも(あとから聞くと、相方はコスモちゃんが荒れ気味だったせいで、ずいぶんK野さんがつきっきりだったらしい。なるほど、気がつかなかった)。軽速歩で拳をがたがたさせないとか、脚をバタバタさせないとか、拳をできるだけ自分に引きつけて前に出さないようにするとか、いろんなことを考えられる。
しかもロゼッタ、今日はけっこうさくさく動いてくれているんじゃないの。元気があるのはいいけど、こういうときは意外と隅角あたりを馬なりで行かれてしまったりして、深く回せなかったりする。できるだけ寸前まで真っ直ぐで我慢させて、隅角の寸前で内方脚で押して外方脚を引き気味に。うまくできるときとできないときがあるなぁ。

「コスモ、中に入って輪乗りで駈歩しましょう。ロゼッタとダンスは蹄跡で駈歩」なるほど、そう来たか。ちょうど右手前のときだったので、右手前から自分のタイミングで駈歩。すっと出て、勢いもあるし、うんうん、いいじゃない。と油断したときに、ぱっと踏歩転換されてしまいました。あー、今のは私の外方がちょっと前に戻ったんだな、ごめんごめん。私が悪かった。
私は駈歩発進のときに前傾する傾向があるので、発進のときに腰というか腹というか、そのへんを伸ばすようにして、馬の動きより前に出ないように。発進はスムーズで、調子よく駈けていられるのですが、やっぱり1周しないうちに踏歩転換されてしまいます。うーん、私のバランスが悪いのかな。もしかして内方がこっちだよ、という合図が甘いのかな? と思って、試しに内方の手綱をほんの少し握ってみると、ロゼがすいっと馬場の内側に入っていきました。あらら。ここでヘタに蹄跡に戻してロゼを混乱させるよりは、このまま巻き乗りしてしまったほうが得策か。内方の脚と鞭を強めにして巻き乗りしますが、あと2完歩というところで速歩に落ちてしまいました。ちぇ。
今日のロゼッタは、扶助に対して軽いのは嬉しいのですが、こっちがちょっと間違ったことをすると、それにも素直に従ってくれちゃう。乗りやすいような乗りにくいような。

半巻きして、左手前の駈歩。私は左が苦手ですが、馬は左のほうが得意なので、けっこう勢いのある駈歩が出ます。こんな速くていいんだっけな。馬の勢いに負けて、隅角ちゃんと深く回せないし。これだけ前に出ていってくれるなら、少しつめてもいいのかな? 「ロゼッタ、手綱長いですよー」とK野さんから注意が入ります。外乗のときの手綱を緩めた駈歩のイメージが強かったもんだから、ちょっとロゼッタにとっては長めだったかも。もうちょっときっちりハミをかけて、つめた駈歩にしてみよう。
駈歩をつめてみて、トライできそうなところでは駈歩のまま巻き乗り。でもこれは、結局1度も成功しませんでした。どうしても巻き乗りの最後の2完歩あたりで速歩に落ちちゃうんだよなぁ。
長蹄跡で駈歩するとき、自分のバランスを左右均等に、と気にしているつもりなのですが、なんども踏歩転換されました。バランス悪いのかなぁ。どこが悪いのか、言ってくれない? ロゼちん。踏歩転換されたらそのまま反対駈歩してもいいんじゃないか、という考えもよぎりましたが、どうしても踏歩転換の動きについていけなくて、ほとんど無意識に止めてしまいます。

たっぷり駈歩したと思いますが、コスモとダンスに速歩の指示が出たようなので、ロゼも速歩に落としとくか。いつものことながら、駈歩のあとのロゼッタは自分からハミに出ていくようになります。軽くて楽なんだけど、馬なりで持って行かれてないか、私。こうなったらハミをきっちり持ってあげたほうがいいんだな、この馬の場合。
常歩の号令がかかって、「手綱伸ばして、ゆっくり歩かせてください」あれっ、もう終わりだっけ? と、思わず時計を見上げてしまいました。なんか、今日は乗っている時間が短く感じたなぁ。
馬場中央に馬を並べ、挨拶して終了。と同時に、K野さんが「さむ〜い」と言い出したので(そりゃ乗ってる人間よりも、馬場に立って教えてるほうがはるかに寒いだろう)、「馬で暖をとれば?」と提案。ロゼッタの首に抱きつこうとしたK野さんですが、「くさ〜っ」と言って逃げてしまいました。別に引っかけたつもりはないんだけど、冬になってからそんなに洗ってないから、そりゃ臭いかもねぇ(笑)。

馬繋場に上げてから、首に抱きついてみたら確かに臭かったので(笑)、洗わないまでも濡れタオルで拭くくらいのことはしてやることにしました。汗でかゆいだろうし。案の定、たてがみの下を拭いてやるときに「そこがかゆかったの〜っ」と首を押しつけてきます。
ひととおり拭いて、ブラシをかけてやってから、ちょっとロゼで実験。12月から日の出のインストラクターになるN子先生がおととい日の出にみえていて、少しお話したのですが、斜め横足のことをちょっと聞いてみるとこんなことを言われました。「馬を斜め横足に慣れさせるのに、馬繋場でできるいい方法があるのよ。横っ腹を指でぐーっと押してみるの。馬の後肢がひゅっと入ってくるまで、ずっと押すの。もし入ってこなかったら、げんこつでドンってやってもいい。入ってきたら、もうペタペタほめまくってあげるの。そしたら馬が覚えて、斜め横足やりやすくなるよ」。ロゼッタの右の腹、拍車があたる辺りを指でぐーっと押してみると、ちょっと前脚だけ動きましたが、前脚は違う。さらに押し続けると、言われたように右後肢が斜め前にひゅっと出ました。おお、これじゃん! そのあとは、もう首をパシパシ叩いてほめまくってやりました。もともとロゼは斜め横足を知っている馬だから、できて当然なんだけどね。

日の出乗馬倶楽部の馬場
↑日の出乗馬倶楽部の見取り図
(緑字:貸与馬、青字:自馬)

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