←31鞍目 32鞍目・右手前のほうが楽?
(2001.10.8 あきる野・日の出乗馬倶楽部)
33鞍目→

3連休の最終日、前日まで暑いくらいの秋晴れだったのに、今日はすこし肌寒い。
今日の予約は午前11時から、いつものように30分前に倶楽部に到着。桜吹雪に乗れるかな、とちょっと期待してホワイトボードを見ると、今日はトリコロール。
桜吹雪のところには騎乗予定が入っていません。まだ調子悪いのかな。

第一段階の馬なので、一時は専用馬のようにしてもらっていたトリコロールですが、ここのところトリコの跛行やビジターさん優先のため(トリコはビジター接待係でもある)、実に4週間ぶりのコンビです。
トリコさんの馬房に迎えに行くと、トリコは馬房の中であっちを向いて、扉にお尻をくっつけています。
扉を細く開けてトリコを呼ぶと、トリコはお尻で扉を押してくる。馬房から出すのに、お尻から出すわけにも行かないし、どうしようかなと思いながら扉を押さえていると、スタッフさんが「開けちゃって大丈夫ですよ」と扉を開けたのですが、トリコはやっぱりあっちを向いたまま。
スタッフさんがトリコを呼ぶと、ようやくこっちを向いてくれたので、さらにニンジンで釣って無口をかける。でも前回のアルフォンスに比べたらぜんぜん楽だわ。

蹄洗場につなぎ、ひづめの裏掘りから始めますが、裏掘りに入ろうとするとき軽く歯を向くのは相変わらず。ちょっとトリコの歯が腕に当たってしまいましたが、別に噛む気はないらしいので、彼なりに遊んでいるのかもしれない。
裏掘り、鞍置きとも簡単に終わったので、勒をかける段階。無口を外してそのまま右手で鼻面をかかえこむと、トリコは実に素直に首を下げ、左手でハミをかませるとあっけないほど簡単に噛んでくれました。前回、アルフォンスでいっぱい格闘したおかげで、こっちも上達したのかも。

馬場に出て、スタッフのMちゃんの補助で騎乗しようとしますが、踏み台に乗って鐙に左脚をかけようとした瞬間、トリコロールが2〜3歩動いてしまいました。片足だけかけてから動かれていたら、けっこう危険。
ママさんが「腹帯締めた?」と聞いてきました。そういえば蹄洗場ではかなりゆるめに腹帯を締めていたので、馬場に出てから締め直さなければいけないのを忘れていました。腹帯できゅっとなってないと、勝手に動いたりしちゃうんだ。

きちんと腹帯を締めてから、あらためて騎乗。今度は大丈夫。
今日は4頭部班、準備のできた人馬から蹄跡に出るので、トリコロールを発進させます。あれー、トリコってこんなに動かしやすかったっけ?
蹄跡を常歩で、一歩ごとに脚を入れながら歩き出しますが、けっこう動きやすいように思える。前に乗ったときにはトリコの首の動きがまだ分からなくて、拳を合わせることができなかったんだけど、今日はちょっと分かるようになったので、トリコの首の動きに随伴して歩きます。

サーブを先頭に、2番騎は私とトリコ、後にハイセイコーJr.、美星と続きます。今日の指導はKさん。
常歩での巻き乗り、先のサーブの蹄跡より外め外めを歩こうとするのですが、やっぱり内に入ってしまい、小さい円になりそう。内方脚使いすぎか?と思って、脚は軽く、手綱はほぼ真っ直ぐにしてみる。これでなんとか外めにはなるけど、円を外れる。また楕円を描いてしまいます。

手前を替えなどの方向転換の練習のあと、速歩に入ります。
速歩だとやっぱり体が跳ねるので、サドルホルダー(補助手綱ともいい、鞍の前橋についている取っ手のような手綱)をつかみます。しかし、サドルホルダーを持っていると手綱がゆるみがちになるのでちょっと不安。
今回は騎座(ふくらはぎの上の部分)を馬体に密着させることを意識してみました。そうすると、体がすこし跳ねにくくなったような気もする。

速歩、軽速歩をおりまぜながら、斜めに手前を替えます。隅角から馬場に入るときにすこし止まりそうになりますが、なんとか走らせる。
軽速歩から速歩に落とす指示で速歩に落とすと、トリコがゆっくり走ってるせいもあってか、何だか速歩で体が跳ねず、お尻が鞍についたまま馬の反動に合わせられるし、鐙も外れない。正反動、上手くなったのかな私?
と思ったら、今はトリコが嫌いな右手前。トリコの走り方に元気がないので、反動が弱めみたいなのです。いつもこれくらいだったら、正反動できるのになぁ。
手前を替えて、左手前で正反動をとると、やっぱり反動がきつくてお尻が鞍に密着しない。そう上手くはいかないもんです。
反動で片方だけ鐙が外れてしまい、走りながら踏み直そうとしたのですが上手くいかずに、馬上でバランスを崩してしまいました。手綱を強く引いて止まらせながら、馬の首に伏せる形で落馬をのがれましたが、落馬はしたくないよぅ。

4騎のうち、私と相方を除いたSさんご夫妻は、私たちよりかなりレベルが上の人たちらしい。馬を停止させて、Kさんはその2騎にバックの指示を出します。前2騎と後ろ2騎で違うことをやらせているらしい。馬にバックさせるってどうやるんだろう?
途中で私が1番騎になり、相方が2番騎になります。私たちが斜めに手前を替えているとき、馬場中央で何か違う動きをしていたみたいでした(何をしていたかまで観察する余裕はないです)。
馬を止まらせて、KさんがSさんご夫妻に何か指示を与えています。止まったままそれを待っている間、トリコは退屈しやすいらしく自分の胸の当たりを軽く噛もうとしたり(かゆかったのかどうか知らないけど、いいこととは思えない)して落ち着かないので、トリコを私のほうに集中させようと思い、脚をトリコの腹にじわっと入れてみました。そのとき手綱も引っ張ってしまったのですが、するとトリコがなんとバックした?偶然だろうか、それとも今のがバックの扶助?
そのあと、止まっているときにもう一度同じことをやってみましたが、やっぱりトリコは少し だけバックしてくれました。これがバックなのかなぁ。

レッスンも終わりに近づいた頃、ぽつっと雨が。わー、レッスン中に降らなくて良かった。
トリコを蹄洗場に上げ、鞍と無口を外して裏掘りをします。午後も使うそうなので、それだけで馬房に戻し昼飼いをあげます。
自分もクラブハウスに戻ってお昼を食べているうち、雨は本降りになってきました。

朝、天気予報を見て出かけなかったので、傘も持っていません。どうしようかな、と思いながらクラブハウスでだらだら。
13時からのレッスンの人たちが、中止にするかどうか迷っていたみたいですが、ちょっと小降りになったのでやっぱりレッスンするらしい。
定刻より少し遅れてレッスンを始めましたが、雨はどんどん降ってきて、ちょっとかわいそうな位。I野先生の帽子にたまった雨が、ときどき滝のように落ちる…

そのレッスン限りで、今日は中止になりました。
傘を持っていない私たちは、結局15時くらいまでクラブハウスに腰を落ち着けてしまいました。
メンバーの人たちといろんな話をしましたが、今日乗っていなかった人で、「乗れなくなっちゃったんです」という女性の方がいました。
「落馬したとか?」
「そうなんですよ。馬に乗るとね、視野狭窄っていうか、こう地面がどんどんアップになっていく視界がどうしても浮かんできちゃって」
それは怖い…落馬すると上手くなるとは言うけど、それはあくまでも克服できたら、のことみたい。
ようやく小降りになったので、倶楽部をあとにしました。


↑日の出乗馬倶楽部の馬場

←31鞍目 33鞍目→

乗馬日記トップへ / トップページへtop